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インタビュー&コラム

■俳優インタビュー

できることはすべてやった。

悔いはないです

今、役者として注目度急上昇中のKing & Prince永瀬廉さん。待望の次なる主演作は、ベストセラー小説の実写版『真夜中乙女戦争』です。鬱屈とした想いと破壊衝動を内に秘めたダークな役柄をどう演じたのか。俳優としての新境地についてうかがいました!

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主人公に共感はできる

でも自分からは遠い存在

 

King & Princeのメンバーとしてアイドル街道を突き進む一方、役者としても一作品ごとに評価を高めている永瀬廉さん。初主演映画『うちの執事が言うことには』で若き御曹司を初々しく演じたと思えば、『弱虫ペダル』では内気な高校生になり切り、昨年は連続テレビ小説『おかえりモネ』で、内に葛藤を抱えた若き漁師を演じて評判を呼んだ。

そんな永瀬さんの次なる主演作が、1月公開となる映画『真夜中乙女戦争』。原作である同名の小説は若い世代を中心に熱い支持を集めたベストセラーだ。オファーを受けたときには未読だったと言う永瀬さんは、「タイトルを聞いて、めっちゃ女の子が出るのかなと思った(笑)」と自嘲するが、読んで印象は一変。「著者のFさんが紡ぐ言葉に魅了されました。主演できることがすごく嬉しかったです」と振り返る。

 しかし、演じるにあたっては、これまでと違うアプローチが必要になると覚悟したそうだ。「これほど癖のある主人公は演じたことがなくて、そこを理解することから始めなくてはいけなかったので」と永瀬さん。主人公の〝私〟には確たる夢も趣味もなく友だちも恋人もいない。退屈な大学生活に苛立ちはしているものの、そこに迎合する器用な生き方もできず、窮屈な日常を変える勇気もない。確かに、これまで演じてきた役とは毛色の違うダークな役だ。

「比べられることの多い世界にいれば、気にしなくてもいいようなところで劣等感を覚えることもあるし、時代の窮屈感もわかります」と、共感する部分は見出してはいたものの、やはり〝私〟との距離は遠かった。

「〝私〟は絶望している上に偏屈。僕は、うらやましいと思っていることは素直にそう言うし〝私〟のように周囲を攻撃したりもしません。たとえ心に何か思ってもそこまでこじらせていないので(笑)」

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