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あなたに 推し☆ドラ

ドラマ解説者ならではの鑑賞ポイントで観る、
読者の属性にマッチングする、おすすめのドラマ3作品とそのポイントを解説。
このコラムをきっかけに、運命の「推し」ドラマに出会えるかも。

 

 

今号のテーマ:東京さんぽが楽しくなるドラマ3本

1作目:『東京センチメンタル』( 2014年、テレビ東京系)

東京の名所と名物を巡る大人のデートドラマ

今回のテーマは、東京さんぽが楽しくなりそうなドラマ。新宿や渋谷、郊外の住宅地、下町の商店街など、特定エリアを舞台にした作品もいいが、ここでは「毎週さまざまな街をめぐる」タイプの作品を3作選びたい。

1作目は『東京センチメンタル』(2014年、テレビ東京系)。「主人公が週替わりのマドンナと東京の街でデートを楽しむ」という構成は、ロケ地めぐり向けの作品と言っていいだろう。

物語は「55歳。あ、また恋しちゃったかも」というコピーの通り、寅さん風。バツ3の和菓子職人・久留里卓三(吉田鋼太郎)が川栄李奈、奥貫薫、広末涼子らが演じる女性に「恋をしては振られる」という切ない恋愛模様が描かれた。卓三は美女たちを口説くために、柴又、人形町、小石川、浅草、神保町、神楽坂、両国などに連れ出すのだが、そのデートコースが粋で情感たっぷり。「生まれも育ちも東京の卓三が選んだ」という設定だけに、飲食店も鰻、鳥わさ丼、十割そば、甘味処、桜鍋など、実在する名店が次々に登場した。深夜ドラマの名手・三木康一郎らが手がける映像の美しさもあって、名所やグルメを見ているとロケ地めぐりに行きたくなるだろう。

深夜帯の放送だったが、卓三の営む和菓子店のアルバイトに高畑充希、相談相手の蕎麦店主に小栗旬、二番目の元妻に大塚寧々など、キャストも何気に豪華。見れば見るほど贅沢で優雅な作品で吉田はハマり役だった。

 

 

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残り2作品の「推し」ドラマは、ロケーションジャパン117号(2023年5月15日発売号)で紹介しています。

ぜひチェックしてみてください!

 

 

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