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インタビュー&コラム

■俳優インタビュー

竜星涼

 

朝ドラ『ちむどんどん』でヒロインの兄・比嘉賢秀を演じることでも話題の俳優・竜星涼さん。今回はロケーションジャパンのバックナンバーより、映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(2017年公開)時の竜星さんのインタビューを特別にお届け!

 

クラシカルな恋愛映画で共感できる男演じた幸せ

「どんな役でも、求められさえすれば、そこに飛び込む勇気を常に持っているつもりです」

視線を真っすぐ、そらさずに話す竜星涼さん。さわやかな高校生からダークヒーロー、重病で笑顔を忘れた青年、正義感あふれる警官まで、幅広い役を演じ分ける気鋭の俳優だ。映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(2017)では、自身も年上の女性への思いを抱えながらヒロイン響(広瀬すず)の恋を応援する高校生・浩介として、物語に欠かせない存在感を与えている。

「浩介の不器用だけど内に秘めた熱さは、同じ男として共感する部分が多かった。誰もが純粋に愛する人を思っているのに阻まれてしまう、その壁にもがいて立ち向かう若者の力を出せたらと思っていました。響を応援して支える浩介の姿はある種、一番観客の目線に近いし、そういう役を与えられて本当にありがたかったですね」

その現場は、竜星さんいわく、「ほわんとしていた(笑)」そう。「スタッフの方々も含め、みんなが心優しくて。作品によってさまざまな雰囲気がありますが、温かい現場と感じられたのはものすごく素敵でした」

10日間にわたってロケが行われた岡山市では、撮影の合間を縫って近郊の散策にも出かけた。

「僕は東京育ちだからか、路面電車が走る岡山の風景で撮影するのは本当に気持ちがよかった。『君と100回目の恋』のロケも岡山だったので、久しぶりに帰ってきたという感じかな。前回は香川県の直島、今回は倉敷にまで足を伸ばしました。新しいものを発見するのはやっぱり楽しい。ロケ先では結構、ひとりで探検しちゃうタイプです(笑)」

とりわけ今年(2017年)は映画から連続テレビ小説まで八面六臂の活躍ぶりが目立つ。背中を押しているのは「挑戦し続けたい」「成長していく姿を見せたい」という思いだ。

「役者は僕にとって仕事にほかならず、辛いというと語弊があるかもしれないけれど、役作りは楽しい反面、自分という個を殺して新しい形を作る修行のような時間です。でも竜星でよかったと少しでも思っていただけた瞬間、どんなに過程が苦しくても達成感に変わる。これから経験を積めば積むほど葛藤が増えるかもしれないけれど、もがき続け、新しい役に飛び込んでいきたいですね」

この真っすぐな強さが、これからも竜星さんを輝かせていくのだろう。

ロケーションジャパン№84(2017年12月号)より

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映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(2017年)

ちょっと奥手な女子高生・響(広瀬すず)が初めて恋をしたのは、世界史を教える伊藤先生(生田斗真)。響の想いに「迷惑だ」と断る伊藤だったが、最後にきちんと振られるため告白する響に伊藤は思わずキスをしてしまう…。不器用ながらもまっすぐな響の熱い友情を支え、引き離そうとされる二人を応援したのが、響と同じ弓道部仲間の浩介(竜星涼)と千草(森川葵)。浩介は美人で有名な中島先生(比嘉愛未)への想いも抱えていて…。

【PROFILE】 竜星涼

1993年生まれ、東京都出身。2010年ドラマ『素直になれなくて』で俳優デビュー。13・14年の『獣電船体キョウリュウジャー』でドラマ初主演。主な出演作に映画『Orange-オレンジ-』(15年)、『泣き虫ピエロの結婚式』(16年)、ドラマでは『ごめんね青春!』(14年)、『ひよっこ』(17年)など多数。

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