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■クリエイターインタビュー

映画『友罪』

僕、人の話を聞くの
好きなんですよ(瀬々監督)


監督にインタビューされたのは
初めてです(笑)(八木さん)

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今号のゲストは、話題作『友罪』の公開を目前に控える瀬々敬久監督です。
八木さんとは、『フライング☆ラビッツ』(2018)で監督とキャストとして仕事をした間柄。
10年ぶりの再会となった今回の対談では、テレビのドキュメンタリー番組も手掛ける監督が八木さんに逆取材する場面も。異色のトークに乞うご期待!

 

原作者の姿勢に共感
映画への興味は高校から

八木:ご無沙汰しています。覚えていらっしゃいますか?

瀬々:もちろんですよ! 『フライング☆ラビッツ』ではお世話になりました。

八木:冒頭のワンシーンだけの出演でしたけど、主人公が子ども時代に憧れるキャビンアテンダントの役だったので、中途半端ではいけないと思って研修も受けたんですよ。

瀬々:そうでしたか!? ありがとうございました。

八木:あのコメディータッチの青春スポーツ映画と、「罪」を扱った今回の『友罪』。全く路線の違う作品ですよね。本作を手掛けようと思われた理由は何だったのでしょう。

瀬々:原作者である薬丸岳さんのデビュー作『天使のナイフ』を読んでいたんです。これも、少年の殺傷事件を扱った物語ですが、刊行は2005年。薬丸さんが十何年にもわたって少年犯罪にこだわっていることにシンパシーを覚えました。作家の生き方としてすごい。そこにつきあってみたい、まずそう思いました。

八木:監督自身も、いわば「暗い死」にまつわる事象に関心を持ち続けられていると思いますが、それはなぜですか? 誰もが関心あることかもしれないけれど、多くの人の興味はワイドショーや週刊誌の中で消えていきますよね。

瀬々:僕が映画に興味を持つきっかけになったのが、高校時代に観た『青春の殺人者』(76)でした。原作は実話を元にした中上健次の小説で、息子が両親を殺す物語。これに大きな衝撃を受けた。最初に衝撃を受けた作品って、ずっと心に残りますよね。

八木:確かにそうですね。私も中学時代にチャップリンの『モダン・タイムス』(36)を観て、「機械化されていく人間」にショックを受けました。今も、そういうことに対する嫌悪感が強いです。

瀬々:そういう社会に対する関心も、アナウンサーになった理由なんですか?

八木:全然違います(笑)。もっとゆるいです、私。ニュース読みながらどんどんつらくなっていったくらいですから(笑)。

瀬々:ハハハ。でも楽しいこともあったでしょ。

八木:それはもちろん!

 

(続きは本誌を御覧ください)

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映画『友罪』

【Story】
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とある町工場で働き始めた元週刊誌ジャーナリストの益田と、他者との交流を避ける無口な鈴木。同じ寮で暮らす中で、何も接点のなかった二人の間に友情が芽生える。しかし、ある事件をきっかけに益田は、鈴木が17年前の連続児童殺害事件の犯人「少年A」ではないかと疑い始め……。実は益田にも、人知れず背負っている罪があったのだ。

監督・脚本:瀬々敬久
原作:薬丸岳(集英社文庫)
キャスト:生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市ほか
(C)薬丸岳/集英社 (C)2018映画「友罪」製作委員会
◎2018年5月25日(金)より全国ロードショー

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