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■エンタメ
2014.06.27

役所広司さん演じるロクデナシ親父が大暴走!!

 役所広司さんが血まみれで登場したり、CMの予告映像からして何やらヤバそうな気配プンプンの映画『渇き。』。『嫌われ松子の一生』『告白』などのヒットメーカー、中島哲也監督の最新作は、「劇薬エンターテイメント」のキャッチコピーどおり、賛否両論を巻き起こすこと確実な衝撃作だ。

 役所さんが演じるのは元刑事のロクデナシ親父・藤島。容姿端麗で学園のカリスマでもある娘が失踪、その行方を追うなかで、彼女のもうひとつの顔が徐々に明らかになっていく。戸惑う藤島の激情は、やがて暴走をはじめ――、といったストーリーで、ドラッグに殺人、拷問と、鮮血飛び散るバイオレンス表現たっぷり。登場人物も何かが壊れた人間ぞろいと、凶暴極まりない映画なのだ。観ているうちに観客は登場人物たちが発するエネルギーに圧倒され、「日常」や「倫理」といった理性的感覚をグラグラと揺さぶられる体験をするだろう。
 センセーショナルな作品だけに、制作にあたってはロケ地探しも難航。一般的に、映画などのロケを受け入れる施設や場所にとっては、イメージがよくなるような撮影をしてほしいのが本音のところ。殺人現場などの舞台となるのは、ネガティブなイメージにつながることもあるので、実は撮影を断られるケースも多い。実際に『渇き。』でも、撮影許可がおりずに泣く泣く断念したロケーションもあったそうだ。
 そんななか、茨城県にあるショッピングセンター「イーアスつくば」では、クライマックスの撮影が屋上駐車場で行われた。階下では普段通り、買い物客が平和にショッピングしている平日の昼間、格闘シーンや銃撃戦、カースタントまである激しい場面を1週間かけて撮っていったという。ロケハンの苦労が報われたスポットの名は、エンドロールでも確認できる。ネタバレにつながるので場面写真は載せられないが、是非映画館で大迫力のアクションシーンをチェックして欲しい。ロケ場所探しの大変さを知っていると、シーンの壮絶さが別の角度からも感じられるはず!
(ロケーションジャパン)

『渇き。』
監督:中島哲也 原作:深町秋生『果てしなき渇き』(宝島社刊)
製作:依田巽、鈴木ゆたか
出演:役所広司、小松菜奈、妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、中谷美紀 ほか
(C)2014「渇き。」製作委員会

 

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