渋谷すばる主演 大阪感たっぷり!ディープな大阪を描いた『味園ユニバース』
公開2日間で4万人以上を動員し、渋谷すばるさんが歌う主題歌はオリコン週間ランキング1位を獲得るすなど大ヒット上映中の映画『味園ユニバース』。 このほど山下敦弘監督と主演の渋谷すばるさんによる大ヒット御礼の舞台挨拶が行われた。
大学進学をきっかけに大阪に10年暮らした山下敦弘監督と大阪出身の渋谷すばるさんだから実現したともいえる大阪でのオールロケ。
大阪という街の力を借り、まるで化学反応を楽しむように撮影は行われたそうで、画面いっぱいに大阪という街の光と影が伝わってくる。 主役として映画を背負い、映画の中で大きな要素を占める主題歌で1位を獲得した渋谷さん。
不安はなかったか?との質問に関して
「不安はなかったですね。不安があったらやってなかったと思うので。そう思わないと挑戦できないと思います。ただ最初は状況が見えなかったので、監督から紹介してもらった作品を観たりして、なるほどと理解して“イケる!”と思った瞬間はありました」
そして映画『味園ユニバース』では新境地を開拓したといわれている山下監督。
「進化なのかステップアップなのか…まだ客観的には見られませんが、でもこれまでとは違うことをしようと思っていました。僕の作風はオフビートと言われ続けているし、シチュエーションの空気感を切り取るタイプだったんですが、今回はカスミと茂雄の人生だったり赤犬の背景だったり、人にフォーカスを当てたいと思ったんです」
話題は渋谷さんの関ジャニ∞メンバーの話に。
「メンバーは作品を観ましたか」という質問に対して、渋谷さんは「丸山君が僕のことをすごく好きなんです(笑)。この映画をきっかけに更に僕のことが好きになったみたいで。主題歌が1位になった時にはすぐにメールをくれて“1位おめでとう!好きだよ” って。最初の試写会と味園ユニバースでのライブも観に来てくれて。うれしいんですが、怖いんです。きっとあいつ作品のロケ地巡りもしていますよ(笑)」
山下監督にとって、大阪は10年以上暮らしながら、どこか馴染めない場所だと感じていたそう。
「『味園ユニバース』は自分の歴史を振り返る統括的な作品」として、ロケはすべて大阪で決行。スタッフも関西出身者が多く、これまでとは異なる雰囲気の中で撮影が行われたそう。
「昔は事前に演出を全て決めていたが、今回は現場で考えながら進めていった」と以前インタビューで語っていた通り、大阪という独特な街の力が作品の世界観を創り上げている。
山下敦弘監督
映画タイトルにもなった味園ユニバースは、通称“ウラナンバ”と呼ばれる地域のディープなスポットにあるイベントホール。作品に登場する、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような独特な雰囲気を放つ味園ユニバースや寂れた大阪の街並み。
大阪の人々のみならず、誰にとっても懐かしい感情を思い出させると評価・満足度共に高い。 作品には味園ユニバースを中心に大阪で生きる人々の姿がリアルに描かれ、作品に出てくる魅力的な大阪の街を楽しみながら、登場人物の生きざまを見つめるのも面白い。
▼詳細
『味園ユニバース』
監督:山下敦弘
出演:渋谷すばる、二階堂ふみ、鈴木紗理奈、赤犬 ほか
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ほか全国ロードショー 公開中
(C)2015『味園ユニバース』製作委員会