のん主演映画『星屑の町』で再び岩手県久慈市に。「まさに第二の故郷です」
女優・のんさんがヒロインの愛を務め、岩手県久慈市などで撮影された映画『星屑の町』が全国公開中。同作品は東北4県で2月21日から先行公開された。
25年にわたって上演され続けた舞台『星屑の町』シリーズのハローナイツのメンバーは変わらず、ヒロインにのんさんを迎えて映画化された本作。6年ぶりの実写劇場映画に出演し、吹替えなしの歌声で昭和歌謡の名曲やオリジナル曲を披露している。
役者のみならず、「創作あーちすと」という看板を掲げ音楽活動、映像監督、個展開催と幅広い活動をしているのんさん。しかしさまざまな活動の中でも女優の位置は特別。「以前は、受けの演技に集中していて、自分からパワーを放つのが苦手だったのですが、自分の内側にあるものを表現する絵や音楽などの活動を通して、自らの感情を発信できるようになった気がします。自家発電できるようになった、という感じですかね」と、活動のすべてが、役を通してひとつひとつの表現と繋がり作品を創り出しているようだ。
久慈市といえば以前出演した連続テレビ小説の舞台でもあり、のんさんにとってゆかりの地。当時ロケ地として登場した久慈地下水族科学館もぐらんぴあは本作でも愛と幼なじみの啓太がデートするシーンで使用された。特別に許可を得て、尻跳ずい道の立入禁止区域での撮影が行われたり、雨を再現するために消防団が協力し迫力のシーンを実現。コンサート会場の外観を撮影するシーンでは旧荷軽部小学校で撮影が行われるなど、久慈市のなかでロケ地巡りができるほど、多くのシーンが撮影された。「岩手県にも、久慈市にも本当に縁があるんです。私にとってまさに第二の故郷です」と語っているのんさん。
撮影中、地元のお母さんたちによる久慈の食材を使用した豆腐田楽、煮しめ、山菜料理など旬の料理の炊き出しが行われ、ロケ地となった“第二の故郷”も作品を盛り上げた。
3月14日に発売した雑誌「ロケーションジャパン」4月号では、のんさんが表紙と巻頭インタビューで登場。作品の魅力とロケ地について語っている。
「実際に風景があると、役としてそこに馴染んでいけます。役をその景色の中に置いたとき、どういう風になるかが想像できるので、演じる上ではすごく大きいですね」とのんさん。
今回の役で「ブレてはいけない」と感じたという方言について、「今回の役は生粋の地元育ちの設定なので、方言指導の先生にみっちり指導してもらいました」と語るだけあって、その熱演も話題になっている。
映画『星屑の町』
監督:杉山泰一
原作・脚本:水谷龍二
出演:大平サブロー、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記、のん、菅原大吉、戸田恵子、小日向星、相築あきこ、柄本明 ほか
(C)2020「星屑の町」フィルムパートナーズ/公開中
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