朝ドラの舞台となった東北の三つのまちが大集合!
7月10日、有楽町の東京交通会館に開館される「おかえり館」が、注目を集めている。当施設は、2011年の東日本大震災以降にNHK朝の連続テレビ小説の舞台となった、宮城県気仙沼市、岩手県久慈市、福島県福島市の東北3市によって共同運営され、地域の特産品をはじめ、観光スポットや移住定住に関する情報が発信する。
今回は、開館前の予習として、三市の魅力について紹介したい。
宮城県気仙沼市『おかえりモネ』(2021年)
現在放送中の『おかえりモネ』の舞台となっているのが、宮城県の気仙沼市。ドラマで紹介される気仙沼の内湾で育つ牡蠣は、ミネラルが豊富で身が厚く、濃厚な味わいで焼いても蒸してもおいしいのが特徴だ。また、サメの水揚げ量日本一でもある気仙沼はフカヒレの一大産地であり、フカヒレを活かした料理も多数存在する。
また、モネが暮らす大島の北側に位置する亀山からはリアス式海岸を一望できる360度の大パノラマが広がっているほか、夜には市街の明かりや漁火が映える満天の星空を見ることができる。
岩手県久慈市 『あまちゃん』(2013年)
「じぇじぇじぇ」という言葉とともに、日本中にブームを巻き起こした久慈市は世界有数のウニの産地であり、特に、北三陸で初夏からお盆の時期に採れるウニの味は特に絶品だ。獲れたて特有の上品な甘さと、口に入れた瞬間にとろけるような食感が特徴だ。久慈市では、ウニとアワビが入ったいちご煮や磯汁が販売され、地元のお土産品として全国の人に親しまれている。また、1360年代から続く由緒ある久慈秋まつりでは、12メートルまでせり上がる豪華絢爛な山車が町を練り歩く壮観なさまを見ることができる。
福島県福島市 『エール』(2020年)
昨年の上半期に放送され、記憶に新しい『エール』が撮影された福島市は、盆地特有の寒暖の激しさの影響で多様な果樹栽培が盛んなまち。中でも全国トップクラスの出荷量を誇る桃はみずみずしさが特徴で、一口食べると芳醇な甘みが口いっぱいに広がる。
福島市は自然豊かな景勝のとしても有名で、「花見山」を中心とした四季折々の花々が楽しめるスポットをはじめ、飯坂・土湯・高湯などの豊富な温泉地など、さまざまな癒しを提供してくれる観光地だ。
以上に紹介した三市が明日、待望の「おかえり館」を開会する。当日は各市長によるテープカットも行われる予定で、今後の目玉スポットとなることまちがいなしだろう。
開催日 令和3年7月10日(土) 午前10時半(11日からは午前10時会館)
場所 東京交通会館 地下1階(東京都千代田区有楽町2丁目10番1号)