コロナ下のホテルを救う一手となるか!? ホテル業界、ロケ活用の取り組みが続々。
コロナ下で、さまざまなホテルの仕掛けが話題になった。帝国ホテルでは長期滞在プランとして30泊31万5千円のプランが即日完売。星野リゾートではマイクロツーリズムの提唱に始まり、人との出会いが楽しめる一人旅を提案する「ふれあい一人旅」や、コロナ禍でペットを飼う人が増えたことを受けた「ペット旅」など、情勢の変化に合わせた宿泊プランが話題になっている。
各ホテルがコロナ下を乗り切るために趣向を凝らす中、近頃はロケ地になったホテルでの取り組みも目立つ。東京都渋谷区セルリアンタワー東急ホテルは9月15日(水)に最終回を迎える『彼女はキレイだった』の中で、赤楚衛二演じる樋口の部屋としてスイートルームが使用された。SNS上で『この場所はどこ?』という視聴者の声が多く上がったことから、ロケ地を見学できる宿泊プランを用意。すでに複数名から応募がきているそうだ。他にも、9月17日(金)に公開されるマスカレード・ナイトの公開に合わせて、原作のモデルでもあり、ロケ地にもなっている東京都中央区ロイヤルパークホテルでは作品をイメージしたスイーツ『マスカレード・ルージュ』とカクテル『マダム・マスカレード』の2種類がコラボメニューとして展開される。
9月15日(水)発売のロケーションジャパン10月号ではロケ地になったホテルを紹介。『ロケ地ホテルは、感染症対策に敏感な撮影隊を受け入れることができる体制が整っているところが多く、それは裏を返せばお客様へのおもてなしや感染症対策も同様ということ。安心して滞在できる条件がそろっています。』とロケーションジャパン編集長 山田氏はコメント。今回の号では前述したセルリアンタワー東急ホテル、ロイヤルパークホテルに加え、ドラマ『半沢直樹』のロケ地・リーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)やドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のロケ地・静岡県伊豆市 宙 SORA 渡月荘金龍(静岡県伊豆市)など14施設が掲載されている。それぞれのホテルで来店特典や、ロケーションジャパンの巻末ハガキから応募できる宿泊券などの豪華特典が用意されているとのことだ。 「ロケ地」という視点から、来客者に新たな宿泊の楽しさを提案するさまざまなホテル。エンターテイメントの世界観が、非日常な空間をより特別なものにしてくれるのだろう。シルバーウィークや年末年始の過ごし方として、検討してみてはどうか。