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2017.01.26

観客動員数100万人を突破! まだまだその勢いが止まらない映画『この世界の片隅に』。

アニメ映画『この世界の片隅に』の反響がじわじわと拡大中だ。
本作は昭和19年、太平洋戦争時の広島・呉を舞台に、平凡な女性・すずの暮らしを描いたもの。

主人公・すずの目線で描かれる世界は「戦争」という「非日常」の中にいながら、そこに生きる人たちにとってはその時、その時が「日常」であったことを語る。厳しい状況の中でも、笑い、ふざけあい、そして愛し合う姿をほのぼのとしたタッチで描く今作は、多くの人の心に刺さるものがある。

 

当初、63館で公開が始まった本作だが、現在全国200館を超える勢いだ。もとより根強いファンが多い、こうの史代原作の人気作だが、企画当初は制作費不足により制作・公開が危ぶまれた。

 

そこで立ち上げられたのが制作支援のクラウドファンディングだったが、この仕組みは、その目的以外にも「口コミ」の拡散や支援者の参加意識を高め、作品拡充の一翼となったとみられる。また、「のん」が主人公の声を担当していることでも話題を集めている。

 

映画『この世界の片隅に』は「第40回日本アカデミー賞」「第90回キネマ旬報ベスト・テン」、「第71回毎日映画コンクール」、「第59回ブルーリボン賞」など数々の賞を受賞しており、今後の展開が期待される。

 

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広島県呉市を舞台とした本作は、地元からの支持も厚い。

広島県呉市の協力で広島フィルム・コミッションが制作したロケ地マップは片渕監督が描いたイラストのもの。

映画の雰囲気そのままで、当時を知ると共に、見ているだけで作品世界に旅している気分になる。また、主人公の声を担当する・のんが呉市をめぐった「のんMAP」も、のん自身の目線で感じた呉のまちが紹介されており、ファン垂涎のアイテムと言える。

 

映画鑑賞後、現地を訪れることも映画ファンにはたまらない楽しみの一つだが、映画公式は一つのお願いを掲げている。映画の舞台は観光地ではない「普通の」場所。今もそこに住む人々の「日常」である。それを深く考慮され、上記MAPにも該当エリアの紹介はない。「該当エリア(MAPにない場所)に訪れることは控えて欲しい」というのが公式の願いだ。

 

人々の想いが繋がり、大きな広がりを見せた映画『この世界の片隅に』。まだご覧になっていない方は、今週末映画館に足を運んではいかが?

 

映画『この世界の片隅に』
監督: 片渕須直
原作: こうの史代
声の出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、 尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ ほか
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
公式サイト:http://konosekai.jp/

 

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