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■グルメ
2023.07.22

あまちゃんに出てきた「まめぶ」で、日本のふるさとを味わう

うどんですか?そばですか?まめぶですか?

上京したアキの足を止めたのは、ふるさと久慈でお世話になった安部ちゃんの声。

 

「まめぶ」とは岩手県久慈の郷土料理で、連続テレビ小説『あまちゃん』を機にその存在を知った人も多いのではないだろうか。「まめぶ」とは、小麦を練った生地でクルミと黒砂糖を包んだ甘い団子のことだ。劇中では臨海部の料理として登場していたが、実は多く食べられているのは久慈市の中でも山間部にある山形町。お正月・結婚式・法事などに欠かせない料理である。

 

編集部が実際に久慈で頂いたまめぶ汁。あめぇんだか、しょっぺぇんだか。

 

まめぶは、江戸時代から受け継がれてきた歴史ある料理で「忠実忠実(まめまめ)しく健康で暮らせるように」という願いを込めて、この名が付けられた。汁のしょっぱさにクルミの甘さがアクセントになって、飽きの来ない味が特徴的。『あまちゃん』では、登場人物たちが「あめえんだか、しょっぺえんだか」と言ったように、独特な味わいがクセになる。

久慈市では、このまめぶ汁を後世に繋いでいくためにも、国の無形民俗文化財への登録を目指して取り組みを行っている。

 

久慈市山形町には8つの集落(川井・霜畑・小国・繋・戸呂町・日野沢・荷軽部・来内)があるが、それぞれの集落ごとにまめぶの団子の形や汁に入れる具材の種類、味付けなどが異なるというから面白い。まめぶの団子を小麦粉で作り、中にクルミを入れることは共通しているものの、それぞれの集落の人々のまめぶに対する愛着やこだわりがうかがえる。

 

『あまちゃん』効果もあり、久慈市内ではまめぶ汁を提供する飲食店が観光客に人気。道の駅白樺の里やまがた内のレストランをはじめ、まめぶ汁を楽しめる場所が市内各所にある。お土産として買って帰る人も多いのだそう。また、久慈市のふるさと体験学習協会では、まめぶ汁作りが体験できる。地元住民から直接レクチャーを受け、自ら作り食べるまめぶ汁は美味しいに違いない。自宅でもつくることができるので、教わったレシピを持ち帰って楽しむのも良いだろう。

 

『あまちゃん』放送から10周年を迎える今年の夏は、アキ(のん)が食べた郷土料理とともにドラマの世界を追体験してみては。

 

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