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2023.03.08

今、静岡県西伊豆町がMV撮影 の“シン聖地”になりつつある3つのワケ

人口7000人程度の小さな町・静岡県西伊豆町。この地に今、MV(ミュージックビデオ)の撮影がどんどん来ている。例えば、本日リリースされた7ORDERのアルバム『DUAL』内のリード曲『Who I Am?』の他に、海蔵亮太の『誰そ彼』(2021年)など様々な作品が撮られた。公開前の有名アーティストのMVも待機中だ。なぜこれほどまでにMVが撮られるのだろうか。そこには、MVの制作者に「西伊豆町だからこそ撮りたい!」と思わせる“3つの理由”があった。

 

<その1>思わず撮影したくなる「抜群のロケーション」

「夕陽日本一」を謳うだけあって景色が魅力的。標高750mの西天城の山々と駿河湾に囲まれたまちには、自然が織り成す絶景スポットがたくさん。海と夕陽のコントラストを楽しめる「大田子海岸」やその美しさから“青の洞窟”と呼ばれている「天窓洞」などがあり、どの場所を切り取っても画になる。撮影できるのは自然だけでない。機材を立て込みやすい建物や“温泉”が張られている旧小学校の25mプールなどいわゆる“画面映え”する施設もある。臨場感あるロケーションが豊富で、希望に合った風景を見つけやすいからこそ、多くの制作者に支持されている。

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<その2>役場と町民が一丸となって行われる「撮影サポート」

町・観光協会・商工会などで組織されたロケ対応のエキスパート「ロケサポ西伊豆」の存在も大きい。彼らはロケ地の提案や撮影時に必要な調整、宿泊場所や食事の紹介など全体的な撮影のサポートを行っている。MV撮影において特に重要視されるのが「レスポンスの速さ」もバッチリ。ロケサポ西伊豆の迅速かつ丁寧な対応は、MVのみならず映像業界の中でも評判になっていて撮影のリピーターも多いのだとか。町民にも“撮影中は騒がない”“SNS等での発信の中止”などルールを徹底してもらっており、町全体で行なう「撮影サポート」で映像制作者の圧倒的な信頼を得ている。

<その3>制作者へ向けた積極的な「プロモーション活動」

撮影対応力を磨くこと以外にも、映像制作者に向けて様々な取り組みを行っている。例えば、MVやドラマ・映画などの映像制作者を招待して地域のロケが可能な場所を視察する「ロケハンツアー」を積極的に開催。実際に作品を撮っているクリエイターから生の声を聞き、情報発信の方法や施設の運用方法などを見直している。実際に昨年7月には制作者の意見を反映した西伊豆の景色やグルメを紹介した「地域DVD」を制作し、“西伊豆町ならでは”の魅力を発信。映像制作者1000人に配布した。また、町長自らがテレビや雑誌に出てロケの取り組みをPRすることも。町を挙げてのPRが「西伊豆町で撮りたい!」と制作者に思わせている。

 

風光明媚な風景を活かしながら、町を挙げてのロケ支援に取り組む西伊豆町。短期間で高クオリティの作品作りが求められるMV業界にとって、いち地域で数々のロケーションと最大限の協力を提供してくれる西伊豆町はまさに「最高の撮影環境」なのだろう。MV の“シン聖地”として進化を遂げる西伊豆町の動向に今後も目が離せない。

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