空の玄関口・成田で「ロケ」も再始動! 『おっさんずラブ』監督が新作制作へ。
千葉県成田市で新たに新作映画が製作される。「50代女性の空港地上職員」を主人公に、成田空港で働く人のリアルな声を紡ぐ作品になるという。
監督「オール成田一丸で、頑張ります!」
今回メガホンをとるのは、2024年1月クールの注目ドラマ『おっさんずラブ―リターンズ―』(テレビ朝日系)の監督も手がける成田市出身の監督・Yuki Saito氏。市民らで構成される「成田空港地域映画製作委員会」のオファーを快諾したという。監督も自身の「X」で「コロナ禍で人手不足が深刻化している成田空港で働く人の物語にしたいです。小泉一成成田市長をはじめ、オール成田一丸で、頑張ります!」と意気込んでいる。
世界中から注目されるロケのまち。
空港のイメージが強い成田市だが、実はロケツーリズムで変化を遂げた地域の一つである。
ことの始まりは13年前、「羽田空港国際化」に対抗すべく、まちを挙げてロケへの取り組みを開始。2010年10月に成田ロケーションサービスを設立するなかで発足した、官民一体のPR組織「空援隊」が結成されたことによる。
翌11年7月には、沖縄国際映画祭でも上映された、成田のご当地映画『ソラからジェシカ』の制作では、「空援隊」の活躍により町全体を巻き込んだ映画づくりを実現した。さらに13年1月に放送されたオール成田ロケの連続ドラマ『あぽやん~走る国際空港』(TBS系)では、メイン舞台の成田空港をはじめ、成田山新勝寺、甘味どころ、飲み屋など成田の日常が描かれた。このほかにもタイの人気ドラマで成田市内の各所がロケされるといった空の玄関口ならではの動きに発展。最近では人気バラエティー『YOUは何しに日本へ?』の本拠地となるなど、町全体がロケ地として世界中からも注目されている。
過去には成田市役所職員によって構成された「成田ソラガール」がご当地グルメ「成田ソラあんぱん」を開発するなど、シティープロモーションに余念がない千葉県成田市。インバウンド需要が高まる中、今後の動きから目が離せない。