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2021.09.12

今度の旅先はここ!?日本全国で5つだけ鉄道が通るのに駅がない市!

日本には2021年7月21日現在で1724の市町村があるが、その中で市は772自治体。町から市となる条件としては、人口が5万人(例外あり)などの人口要件をはじめとしたさまざまな条件があるが、総じて周辺地域の中核的な役割を担うことが多い。そのため、交通インフラも整備されているところが多く、少なくとも1つ以上の駅があることがほとんどだ。そんな市のなかでも日本全国を見渡してみると鉄道は通っているのに駅が1つもない自治体がいくつか存在する。今回はそんな珍しい自治体を紹介しよう。

 

都内から60分で行けるのに駅のない神奈川県綾瀬市
綾瀬市は東海道新幹線が市内を通過しているが駅が設置されていない自治体だ。他の自治体が平成の大合併による市への昇格で「駅のない市」となったのに対して綾瀬市は昭和の時代から駅のない生粋の「駅のない市」だ。綾瀬市は都内から60分で行くことができるにもかかわず、隣接している自治体の藤沢市・大和市・海老名市と比べても認知度が格段に下がる。また綾瀬市と大和市にまたがっている厚木基地は厚木市にはなく、綾瀬市の車のナンバーも隣の市の藤沢市は「湘南」だが綾瀬市は「湘南」からは外れ「相模」である。なにかと残念な印象の綾瀬市だが、2021年3月31日には東名高速道路にアクセスできる綾瀬スマートインターチェンジが開通した。都内のアクセスは格段にアップし、近年はロケでのまちおこしにも力をいれており、注目が高まっている。

綾瀬ロケーションサービス
渋谷から30分!一度で色々撮れるまち、綾瀬市
TEL : 0467-70-5685
FAX : 0467-70-5703
MAIL : wm.705685@city.ayase.kanagawa.jp

 

十和田湖や奥入瀬渓流の景勝地がある青森県十和田市
十和田市には東北新幹線が通っているが、市内に鉄道駅はない。元々十和田観光電鉄線があり鉄道駅があったが2012年3月31日をもって運行が終了した。同市は県内では第4位の人口を有し、十和田湖や奥入瀬渓流といった景勝地で知られる。アクセスのしにくさが逆に“秘境”のような魅力を醸し出しているかもしれない。近年では「アートの街」を掲げ、十和田市現代美術館を核にまちづくりを進めている。

 

駅とホームは隣のまちの福岡県那珂川市
那珂川市の鉄道事情は少し複雑だ。JR西日本博多南線博多南駅や山陽新幹線博多総合車両所は、那珂川市と春日市にまたがるようにして所在するが、駅・ホームは他の市にあるため「鉄道路線が利用可能だが、路線と駅・ホームは他の市町村にある市町村」となっている。道路を隔てて跨道橋(こどうきょう)を渡った駅前ビル、ロータリー、バス発着所は那珂川市にあり、駅周辺部も春日市側より那珂川市側のほうが都市化が進んでいる。この他にも九州新幹線が通っているのに駅はなく、駅がありそうでないまちNo.1の市といえるのではないだろうか。

 

いかがだっただろうか。このほかにも静岡県の牧之原市や福岡県宮若市などが路線はあるのに駅がない市として挙げられる。合併だったり従来の路線が廃線となったり、駅がない市となった経緯はそれぞれだが、全国でたった5つしかない。これからの新しい旅の切り口として、駅がない市にあえていってみるのも面白いかもしれない。

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