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バルセロナ日記

LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記

【バルセロナ滞在の大問題・カタルーニャ語!そしてトリリンガル教育
…言語への意識の違いに大混乱!】

 

夏も真っ盛り。バルセロナを訪れる世界中の人々で街はとても賑わっています。

 

さて、今日はそんな観光客の方々がおそらく一番困るであろう、言語について紹介します。

 

バルセロナがあるカタルーニャ州では、公用語をカタルーニャ語としています。カタルーニャはもともと一つの国で、彼らが持っていた独自の言語であるカタルーニャ語をアイデンティティの象徴として、とても大切にしているんです。

 

カタルーニャ語はスペイン語に似ている部分もありますが、発音はフランス語に近く、会話を聞いているとまるでフランス語を聞いているような感じがする、まったく独自の言語です。

 

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街での様々な案内板は、まず一番上はカタルーニャ語、次が英語、そしてスペイン語と、3種類の表示があるのが一般的なんです。空港ではこんな感じです。

 

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レストランのメニューでも、カタルーニャ語、スペイン語とそれぞれのバージョンがあります。英語のメニューは、レストランによってあったりなかったりします。

 

こちらに住むほとんどの人はカタルーニャ語とスペイン語のどちらも使うことができ、相手によって使い分けています。私はカタルーニャ語の初心者なので、多くの場合はスペイン語で話をしています。

観光地エリアにあるお店では、英語を話せる店員さんが多いので、観光客にとってはとても便利ですね!
サグラダ・ファミリアでももちろん英語でやりとりできます。

 

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カタルーニャにある幼稚園や小学校では、一般的にカタルーニャ語で授業が行われます。英語の授業は週に数回あり、小学校を卒業する頃には、英語の簡単な文章を読んだり、話したりできるようになる子が多いとか。

スペイン語は、学校教育でしっかりやるというよりは日常生活の中で身に着けるという意識のようです。なので、多くの小学校では英語に割く時間のほうが多く、スぺイン語は週に1、2回だけ授業をしています。

それにしても、一般的な小学校で3言語を学ぶというのもすごいですね!

 

インターナショナルスクールなどの私立の学校では、カタルーニャ語ではなく英語をメインに授業を行ったり、フランス語やドイツ語、中国語を選択できる学校もあります。バルセロナには、日本語を中心に授業をする日本人学校もあります。

 

ヨーロッパの人々からすると、ラテン語系の言語は仲間という意識があるようです。

例えばカタルーニャ語を話す人は、イタリア語やフランス語もなんとなく理解しやすく、難なく身に着けることができるそうです。なので、3か国語以上を操るマルチリンガルの人もとても多いんです。うらやましい限りですね!

 

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そんなふうに、他国の言語を使うことへのハードルが低いからか、たまにこんなことを聞かれます。

「あなたは日本語を話せるんだから、中国語や韓国語やマレー語もできる?」と。

 

「…まさか!文化や文字など関連する部分はあるけれど、違う言語なので話すことはできません!」と咄嗟に伝えたいのに、うまく説明できない…という悔しい経験が何度かありました。

 

私たちがヨーロッパをひとくくりに考えるように、こちらの人々にとっては、私は日本人であってアジア人、という意識があるのかもしれないなぁ…と気付かされます。

 

多言語の飛び交うバルセロナ。日本人はごく少数なので、日本語を理解する人は少数派です。

 

でも、たまに街で「こんにちは!」「さようなら」などと話しかけてくれる地元の人もいます。その人々の多くは日本の文化(特にアニメや漫画!)が好きで、中には私が知らないようなアニメキャラクターの情報を教えてくれるコアなファンもいるほど!

また、日本を実際に訪れた人々もたくさんいます。東京や大阪、京都を始め、飛騨や青森、新潟や福岡など、バラエティー豊かな日本の旅を楽しんだ人々は周りにとても多いです。「何が一番印象的だった?」と聞くと、座禅や茶道などの文化を体験できるアクティビティー、そして寿司やすきやきなどの食体験がとても人気のようです。そして、桜の季節のお花見や紅葉、雪景色も大人気!日本の四季の美しさは、欧米の人々にとってとても魅力的だそうです。

 

こちらの人々と話すと、日本の文化がとても魅力的に映っていることがわかり、とても嬉しい気持ちになります。

でも、その魅力を伝えるにもやはり言葉が必要。

日本の文化や歴史をスペイン語やカタルーニャ語で説明できるように、日々の語学学習を頑張らねば!と思っている今日この頃です。言葉はもちろん実用的なものであるけれど、その地域の文化を象徴する役割も大きいと思います。

旅行に行くときには、その地域の挨拶などを頭に入れてから行くと、現地でより深い体験ができるかもしれませんね!

 

 

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