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インタビュー&コラム

巻頭インタビュー

映画『来る』

その場所だからできることがある
ロケ地からもらう力ってすごく大きいんです

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怖いけど最高におもしろい! そんな最恐エンターテインメント映画『来る』で、 鬼才=中島哲也監督と初タッグを組んだ岡田准一さん。
ハードながら「毎日ワクワクしていた」という撮影現場を振り返りつつ、 全国各地でロケをしている岡田さんならではの、“ロケ地愛”を語ってもらいました。

 

 

今回の現代劇は
怖いけど魅力的な企画

 

 

今や、“日本映画界の顔”と言うにふさわしい俳優のひとり、岡田准一さん。
鮮烈な殺陣と重厚な人間ドラマで高く評価された『散り椿』も話題になったばかりだが、本作『来る』は現代劇。

 

「ぼそっとしゃべれるのが、久しぶりでうれしかったですね」

 

と笑うが、実はこの『来る』相当怖~い作品なのです!

 

「脚本を読む時点で、怖かったですね。ただ読んでいくうちに、いわゆるホラーではなく、
人間の裏と表、一体どっちが本当の姿なんだろう? という人間らしさの根源を問うような怖さがあって。
完成度の高い脚本でしたし、これをあの中島哲也監督が撮るということは、映画人なら誰もが魅力的な企画だと思うんじゃないでしょうか」

 

『嫌われ松子の一生』(06)、『パコと魔法の絵本』(08)、『告白』(10)、『渇き。』(14)など発表する作品すべてが話題をさらってきた中島哲也監督。
熱狂的なファンも多い監督だが、その現場での厳しさもまた有名だ。
「最近僕は、代々“怖い”って言われる監督と何作か仕事をしてきていて(笑)。
中島監督のお噂もいろいろ聞いていましたが、結論から言うとこの現場はすごく楽しかったです。
なかなかないことですが、撮影前に監督からお手紙をいただいたんです。
それを読んで僕は今回“すべて監督にお任せします”と宣言をした。
監督にお会いしたら分かると思いますが、監督以上にこの作品のことを考えている方はいないし、完璧なビジョンが頭の中にある方もいない。
だから僕としては100%従います、ついていきます!  っていう感じで、ある意味今回は何も考えてないです(笑)。
あえて自分を空っぽにして臨もう、空っぽでいたいなって思わせてくれる監督でした。
監督の画に対する美意識も半端ないので、1カット1カット丁寧に撮っていくその画に、いかに自分を監督のイメージ通りにはめこんでいくかという作業でしたね。
でもそれが全然苦じゃなく、むしろ居心地がよかったんです」

連日朝まで続くこともあったというハードな撮影にも、

 

「大変でしたけど、やっぱり楽しくて」

 

と繰り返す。

 

「もちろんスタッフは明らかに疲れてくるし、“撮休がないんだよ~”と言ってましたけど(笑)、それでもその先においしい餌があるというか。
“作品が出来上がった時にいつもやってよかったって思うんだよね。
現場では後悔するけど”って笑いながら話しているスタッフもいて、本当にそうだよなって。これは僕の嗅覚的なものとしか説明できないんですが、クオリティの高い、いい作品ができるなっていう匂いを感じた現場なんです。
だからみんな大変だけど、ぎりぎりのところで反乱は起きないんです(笑)」

 

作風同様、強烈な毒とシニカルさをたたえた監督の人柄をどこかうれしそうに語りながら、

 

「“取材で俺をディスったら、俺もお前をディスるからな!”って言うんですよ(笑)」

 

とも。

 

「そんな監督いませんよね? 口は悪いですが、お茶目な方です」

 

(続きは本誌を御覧ください)

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■Story

ある日、オカルトライターの野崎(岡田准一)の元に田原(妻夫木聡)というサラリーマンが知人の民族学者=津田(青木崇高)づてに相談を持ちかけてくる。イクメンパパとして充実した毎日を送っていた田原だが、身辺で奇怪な出来事が頻発。妻・香奈(黒木華)と娘の知紗に被害が及ぶのを恐れる田原のために、野崎はキャバ嬢で霊媒師でもある真琴(小松菜奈)と共に調査を開始。しかし田原家に憑いている“何か”はあまりに凶悪で強い力を持っていた。ついに真琴の姉で、日本最強の霊媒師・琴子(松たか子)が登場するが…。

 

■作品詳細

映画『来る』
監督・脚本:中島哲也
原作:澤村伊智「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫刊)
出演:岡田准一、黒木華、小松菜奈/松たか子/妻夫木聡 ほか
(C)2018「来る」製作委員会
12月7日(金)東宝系にて全国ロードショー

 

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