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■俳優インタビュー

間宮祥太朗映画『変な家』

舞台の物語となる街を明かせば それも見る人のヒントになる

幅広い役柄を演じ大注目の間宮祥太朗さん。

次なる出演映画は、8年ぶりの共演となる佐藤二朗さんとのW主演作『変な家』です。

役や作品への思いを語っていただきました!

 

再生回数1600万! 人気動画原案の話題作

間宮祥太朗さんの活躍が目覚ましい。2008年の俳優デビュー以来、ドラマ、映画、舞台などで幅広く活動。バリバリのヤンキーから冷血の策士、感情の読めないコンビニ店員まで振り幅の大きい役柄に挑み、その都度、新たな一面を印象付けながら俳優としてのキャリアを積み上げている。

昨年はドラマ『真夏のシンデレラ』で爽やかな好青年を演じて人気を呼び、その前年の映画『破戒』では、出自に悩む主人公を演じて評価を得た。今年に入って早々に公開となったのは、WEST.の重岡大毅さん、中条あやみさんら同年代の俳優たちとの共演で話題のミステリーエンターテインメント映画『ある閉ざされた雪の山荘で』。

昨今は、エッジの効いた役より、本来の容姿を生かした等身大の役で力を発揮する作品が増えている印象だが、いずれにせよ、その活躍ぶりは周知のとおりだ。

そんな間宮さんの次なる注目の出演作が、8年ぶりの共演となる佐藤二朗さんとのW主演映画『変な家』である。原案は、再生回数1600万回を超えるユーチューバー・雨穴さんの人気動画。作者自身が物語の続きを加えた小説版も77万部以上の売り上げを記録している大ベストセラー作だ。

 

惰性で生きる主人公が 変わっていく姿を自然に

本作で間宮さんが演じるのは、オカルト専門の動画クリエイター”雨男”こと雨宮。佐藤さん演じる風変わりな設計士・栗原からオカルトネタの提供を受けるなどして動画を作製しているが、鳴かず飛ばずで低空飛行中のユーチューバーだ。間宮さんはこの雨宮という人物をどう捉えたのか。

「雨穴さんがモデルではあるけど、映画での人物設定はちょっと違うんですよね。日々試行錯誤し、これでいいのかと思いながら惰性で生きている。だから、冒頭は動画の撮影や編集をしている時も日々のルーティーンをただこなしているような生気のなさを意識しました」

しかし雨宮は、マネージャーから持ち込まれた”変な”間取りと謎の女性の登場によって不可解な世界に巻き込まれていく。その過程で内に閉じ込めていた自らの本質が表出していく様も一つの見どころだ。

 

物語が進むごとに高まる 二朗さんとのバディー感

一人は、雨宮を動かす起爆剤的存在となる謎の女性、柚希を演じる川栄李奈さんである。

「基本的には無責任でいたい雨宮が、柚希に対しては責任のようなものを感じてしまう。それは柚希に、『この子はほっといちゃいけない』と思わせる憂いやチャーミングさがあるから。それを川栄さんの演技に感じたからこそ、雨宮として、起きていることへの単なる興味だけではなく、本来持ち合わせているある種の優しさのようなものも表現できた気がします。」

その語りぶりからは、再共演ならではの距離感と関係性の良さもうかがえる。

そしてもう一人が栗原を演じる佐藤さんだ。共演は、間宮さんの初主演ドラマ『ニーチェ先生』(16)以来。当時間宮さんは佐藤さんが繰り出す怒涛のアドリブに「笑いをこらえるのが苦しかった」と苦笑いとともに語っていたが、2人が醸し出すおかしみを毎週楽しみに観ていた人は少なくなかったのではないだろうか。

本作でも「湯水のごとく溢れる二朗さんのアイデアに常にワクワクしていました」と間宮さん。

「雨宮も、栗原の独特な物の見方や考え方に好奇心が掻き立てられるところがある。すごくいいバディーだったと思います」とのこと。

 

より詳細な内容は本誌でお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

ロケーションジャパン122号 (発売日2024年3月15日)

 

 

映画『変な家』

オカルト専門の動画クリエイター雨宮は、マネージャーから、購入予定の一軒家の間取りが「変」だと相談される。

動画のネタの提供者である設計士・栗原の意見を聞くと、ある恐ろしい仮説が浮かび上がり……。

 

映画『変な家』

監督:石川純一

原作:雨穴

出演:間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、長田成哉、DJ松永(Creepy Nuts)、

瀧本美織、根岸李衣、高嶋政伸、斉藤由貴、石坂浩二 ほか

©2024『変な家』製作委員会

★3月15日(金)公開

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