観光庁選定:日本有数の養豚・農産物生産ドコロ千葉県・旭市でモニターツアー開催!
千葉県旭市にて、世界と日本が認める〈旭の豚〉を活用した、クラフト体験&食育BBQの日帰りツアーが2022年10月18日(火)、11月8日(火)に開催された。
豚肉の生産額全国2位の旭市で、豚の皮を加工した豚革製品が地元のブランドとして確立した。
その名も「九十九里レザー」!
地元の食肉業者や観光物産協会、縫製メーカーがタッグを組み、特産物である豚の肉から革まで丸ごと生かし、地元産業の発信へつなげる事業が立ち上がった。
このツアーは、観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」におけるモニターツアーということで、旭市の特産品である“豚”を中心に、新たな旭の魅力を発見するツアー。2日間あわせて17名が参加した。
バスに乗り込み、旭市観光物産協会の水野竜也事務局長のお話を聞きながら、まちへGO!
〈行程一覧〉
・レザーのエイジング加工体験「岸壁荘」
・BBQ「岸壁荘」
・恋する灯台飯岡灯台「飯岡灯台」
・レザークラフト体験「おひさまテラスパーティールーム」
・道の駅季楽里あさひ
ツアー詳細
まず訪れたのは東洋のドーバーとも呼ばれる景勝・屏風ヶ浦だ。圧巻の断崖絶壁。屏風ヶ浦で撮影された作品について説明してもらい、憧れの芸能人へ思いを馳せながら絶景を楽しんだ。
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景色を楽しんだ後は、すぐ近くにある岸壁荘でレザーのエイジング加工へ向かう。豚の革を海水に浸し、ダメージを与えることで、豚革に“味”を与えるという。
一人ずつ海水に豚革を浸け、思い思いに加工した。加工前の豚革に触れるという初体験の感触に、一行は興味津々。岸壁荘はドラマ『孤独のグルメSeason2』にも登場しているそうだ。
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レザー加工を楽しんだ後は、お待ちかねのBBQ!
豪快な肉の数々に、一同は驚きながら賞味。地元の方々に作っていただいた焼肉のたれとともに頂く豚肉は絶品だ。
また、地元の農家さんのお話を聞き、新鮮な野菜を生で食べてみる。甘みたっぷりの野菜は、肉のお供にピッタリだった。
ここで食べた食材は、ツアーの最後に訪れた「道の駅 季楽里あさひ」でも購入できる。地元食材を家に持ち帰れるうれしい仕組みだ。
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お腹を満たした一行は、飯岡灯台へ。
この灯台は、ドラマ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のロケ地となった場所だ。本作品はアニメ映画化もされ、作品ファンが多く訪れる聖地のひとつとなっている。
一行は、両脇に触れると音が鳴る仕組みのオルゴールや、鐘を鳴らしながら「恋する灯台」を楽しんだ。
また、旭市は「あしたのジョー」の作者ちばてつやさんが住んでいた場所ということで、キャラクターの銅像も設置されている。九十九里の眺望をバックに、思い思いの時間を過ごした。
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街の中心地であるイオンタウン旭の中に位置する、おひさまテラスへ向かう一行。2班に分かれ、レザークラフトと施設の見学を交互に行った。
レザークラフトでは、ペンケースを作成。型紙をレザーに写し取り、穴をあけ、ひもを通して完成だ。真剣な面持ちで作ったペンケースは、長く使える旅の思い出になった。
イオンタウン内の施設「縫左衛門」では、豚革でプロが作った作品を購入することもできる。
「おひさまテラス」は子育てを通して、まちの人々が笑顔でつながり、支え合い、共に育み、育まれる場とのこと。
コワーキングスペースや音楽スタジオ、キッチンスタジオやダンススタジオまで併設され、市民の仕事にも趣味にも寄り添う施設を体感した。
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旅の最後を締めくくるのは、お土産購入。道の駅 季楽里あさひには、BBQで使用された新鮮な食材から、日持ちする旅の土産まで幅広い商品が並ぶ。一行はそれぞれの形で旭市での思い出を持ち帰った。
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こうしてモニターツアーは終了した。“あさひの豚”という一つのテーマを、豚革の加工からレザークラフト、BBQなど、さまざまな切り口で楽しむうちに、あっという間に時間が過ぎていった。本ツアーの「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」にあるように、旭市の魅力に触れる非常に濃密な一日だったが、参加者にとっても普段はなかなか体験できない経験を積める貴重な機会となった。