LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記
8月は、スペインでは多くの人が1か月のバケーションをとり、スペイン国内にある別荘地で過ごします。観光地でない地域では多くの店がお休みし、住宅街はとてもひっそりしています。それと反対に、観光地のエリアでは国内外から多くの人がガウディ建築や活気のあるバルセロナの街を楽しみにやってきます。
そんな中、市内で恐ろしい事件が起こりました。
事件のあった場所は、バルセロナ観光といえばここ!というくらい有名な目抜き通りで、
私も毎週のように買い物に出かけていました。
「バルセロナ日記」でも、1番最初の記事で紹介したのがこの通りでした。
歩道の広さに驚き、そこにいるあらゆる人種、世代の人々の活気に感激したのがつい昨日のことのようです。
伊庭野はるかのバルセロナ日記
有名観光スポット・ランブラス通りでカーニバル
犠牲になられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、卑劣なテロ行為に憤りを感じます。
先週の土曜には、事件現場近くのカタルーニャ広場から伸びるグラシア通りでテロに抗議するデモが行われ、スペイン国王や首相も出席し、50万人が通りを埋め尽くしました。
カタルーニャ州独立を推進する旗を持った人々やプラカードを掲げた人々が多くいて、皆がテロ行為への反対の言葉や平和を叫んでいました。
もちろんその周辺は交通規制が敷かれ通行止めになっていたのですが、グラシア通りに続く道では、バスで道をふさいで車が通れないようにしているのが印象的でした。
ランブラス通りでは、何か所にもわたって献花やキャンドルが供えられ、今日も祈りをささげる人や観光客でごった返しています。
バルセロナの観光についてはいろいろな意見がありますが、観光客にとっても地元の人にとっても安心して過ごせる街であってほしいと切に願います。
様々な映画やドラマの舞台ともなった美しい街の良さとこの街の「今」を、これからも少しずつ発信していけたらと思っています。