LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記
【お正月はクリスマスシーズンの締めくくり!子どものためのゴージャスなお祭りで〇〇に遭遇!】
あけましておめでとうございます。
バルセロナもやっと寒くなってきましたが、日中はコートがいらないくらいあたたかい時もあり、真冬の厳しさはまったく感じません。
さて、スペインでは、1月6日がクリスマスシーズンを締めくくる子どものための祝日「東方の三賢人の日」(Reyes Magos Orientes)でした。
12月のクリスマスについての記事でも少しお伝えしましたが、1月6日は東の方から3人の賢人(博士)がキリストの誕生をお祝いしにやって来るという、新約聖書に書かれている重要な日なんです。
↓12月の記事はこちら!
スペインではこの日が祝日になっていて、各地でお祭りが開催されます。もともとサンタクロースではなくこの“三賢人”がプレゼントをくれる、という風習だったため、日本の子どもがサンタクロースを信じるように、こちらの子どもは三賢人を信じているんです。
三賢人の1人をかたどったこのようなお菓子が売られていたり、イラストが街のいたるところに掲示されていたり、まさにサンタクロースのような愛されぶりです。
近年では、12月にサンタさんからプレゼントをもらって、さらに1月に三賢人からもプレゼントをもらう贅沢な子どもも多いそうですが…!
バルセロナでは5日の夜に盛大なパレードが催され、子ども達はそれを観たあと家に帰り、三賢人のために3つのグラスにカバ(スペインのシャンパン)を入れて窓際に置いて眠ります。すると6日の朝には、窓際にお菓子やプレゼントが置かれている、という仕組み。
パレードでは子供たちにお菓子がばら撒かれるという風習があり、皆それを目当てに集まってくるそうです。
というわけで、1月5日の夜、2歳の娘を連れてバルセロナの三賢人パレードを観に行ってきました。
パレードは市内の大きな通りを封鎖し、3時間くらいかけて行います。市のホームページをチェックしてパレードが通る地点と時間を調べ、パレードがやってくるという1時間前に到着。すでに期待でいっぱいの顔をした子供たちと、その手をひく親たちの人だかりが!パレード待ちなんてディズニーランドでもしたことがありませんが、パンをつまみながら待ちます。パレードの全長はなんと5キロだそうで、どれだけ豪華なものかと期待しながら予定時刻を20分過ぎたころ、ついにパレードの先頭の騎馬隊がやってきました!
光るトラックに、三賢人がひとりずつ乗った煌びやかな車。美しいパフォーマンスにも魅了されます。
地元テレビ局などのスポンサーがついているとはいえ、これを市がやっているなんて!なんともゴージャスで驚きました。
そしてついにお待ちかねのアメの大砲が発射され、必死でキャッチしたり拾ったりする子ども達…空中に舞う大量のアメと紙吹雪は、圧巻です。
実に1時間ほどのエンターテインメントを楽しみました。
この日は、大きなパレードだけでなく、市内の自治体が開催している小さなパレードもあると聞き、自宅の近くで開催されるパレードも観に行ってみることに。
パレードが通る時間に行ってみると、現れたのは、なんと・・・!
ドラえもん!
ドラえもんは、子供向けのチャンネルで毎日何回も放送されているほど人気なんです。
それにしても、キリスト教のお祭りの先頭がドラえもんとは驚きです。
こちらの三賢人はこちら。町が地元の子どものために開催している素朴なパレードらしいあたたかみがあります。
地元の小さなパレードでは、近くの小学校の生徒が直接アメを配ってくれます。
娘も、ここでアメを大量にもらって大満足!
このイベントで、スペインのクリスマスシーズンは終わり。
年が明けてもクリスマスシーズン…といことはまったく知りませんでした。プレゼントを用意する親は大変ですが、子どもが喜ぶイベントが多いと、街がとても活気づくように感じます!