LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記 Vol.56
【バルセロナから絶景ショートトリップ!黒いマリア様が待つ奇岩の町・モンセラット】
バルセロナも春らしい気候になってきました。この季節の悩みは何といっても花粉!スペインにはイトスギという杉の一種が花粉の猛威をふるいます。スギ花粉のアレルギー持ちの私にはつらい季節です。
また、バルセロナにもコロナウィルスの感染者が確認されました。こちらの人々はいつもと変わらない生活をし、観光スポットにも変わらず多くの人々が集まっていますが、例年に比べて寂しい印象です。街の人々の予防への意識が高まっているように思います。今後刻刻と変わっていく情報に注意が必要です。
さて、今回はバルセロナから日帰りで行ける絶景スポットをご紹介します!
地元の人々も、リフレッシュしたいとき休日に出かける場所です。
こちらは、バルセロナから50キロのところにある「モンセラット」という町。
ここはバルセロナ近郊の観光地としてとても人気が高く、電車と登山列車を乗り継ぎ1時間半くらいで行くことができます。バルセロナ発着のバスツアーもたくさん組まれており、気軽に参加できます。
ここは多くの巡礼者が訪れる聖地として名高く、「モンセラット」はカタルーニャの女性の名前にもよくつけられているんです。
バルセロナから電車で山のふもとまで行き、そこからこのような登山電車に乗り継ぎます。
登山電車はどんどん山を登っていき、あっという間にこんな景色に!
この電車は崖のぎりぎりのところを走るので、スリル満点!
そして到着したのが、山の中腹にあるこの小さな町です!
切り立った岩が空にそびえ、バルセロナとは別世界。空気もとても澄んでいます。
そしてこの絶景!
ここには11世紀に建てられた修道院があります。19世紀のナポレオンの侵攻で大部分が破壊され、その後再建されたものが今残っています。この修道院の中には“黒いマリア像”と呼ばれる像があり、これを見るために毎日たくさんの人が行列を作っているんです。
ということで、黒いマリア様にお会いするために迷わず行列へ!そして30分ほど待つと…
修道院の中はとても美しい装飾であふれており、それらを眺めているうちにあっという間に順番がやってきました。
こちらがマリア像。皆、お祈りをしたり、触ったり、思い思いの方法で挨拶をしています。
町からの美しい景色を堪能したあとは、電車かロープウェーで山を下りていきます。
モンセラット観光はここで終わりなのですが、私がおすすめしたいのは、モンセラットの山のふもとにある小さな町の散策です。
登山電車を降りた後、すぐにバルセロナ行きの急行電車に乗らずに見送って、町を少し歩いてみましょう!こんなかわいらしい小径に出会えます。
ヨーロッパの郊外の町という感じの、のどかな風景の中を散策することができます。
この町でいただいた料理がこちら。
冬の名物、アーティチョークを炭火で焼いたものです。外側の硬い部分をナイフでそぎ落とし、中の柔らかい部分をいただくとこれが絶品!ゆり根のような、ホクホクとした味わいです。
少し町を散歩し、近郊列車に乗って帰路につきました。朝出かけて、夕方までにバルセロナに到着することができました。
バルセロナを旅行する際には、バルセロナで見ることのできない絶景を求めて、半日のショートトリップはいかがでしょうか?
※前回までの記事はこちら!