LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記
【アートで街おこし!世界が注目するバスクの街・ビルバオ
六本木ヒルズにある“アレ”も発見!】
バルセロナはすっかり盛夏。ビーチはたくさんの人で賑わっています。
日差しが強すぎて、市内ではどこでもサングラスが手放せません。
さて、週末を利用して、スペイン北部のバスク州にある街・ビルバオを訪問しました。
バルセロナからは飛行機でおよそ1時間。車で6時間ほどなので、ドライブ旅行をしたという話もよく耳にします。
こちらがビルバオの街。大きな建物が立ち並び、都会的な印象です。
ビルバオは、古くは16世紀から20世紀前半までは、鉄鋼業が盛んでした。それがだんだん衰退し、街としての活気がなくなっていきました。しかし、それは過去の話。
現在は観光・サービスの街として復活し、世界中から集まる観光客で賑わう街となっているんです。
一体どんな観光資源を創り上げたのでしょうか?
実はビルバオでは、90年代に新たな都市計画が進められたんです。その方法は、有名な建築家や芸術家を呼び、建物や橋、空港などの“街に必要なもの”をいくつも造り、注目を集めること。とんでもない額の設計費や工事費がかかったようですが、今やそれが世界中からたくさんの人々を呼ぶ資産となり、街の再生を成功させたそうなんです。
中でも代表的なものが、こちらの「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」。
流線形の外観は、傍を流れる川から続いているように見えてとても美しく、圧巻の迫力です。鉄鋼業が盛んだったことを思わせる、メタリックな輝きも素敵です。
グッゲンハイム美術館の外に展示されているのは、こちらの巨大なクモの作品。
実はこちら、東京の六本木ヒルズにある巨大クモ「ママン」と同じものなんです!
これはフランスのルイーズ・ブルジョワというアーティストの作品で、世界に9個あるそうです。
日本と同じものがあるなんて、親近感がありますね!
さて、ビルバオの旧市街には、バスク州ならではのピンチョスバルもたくさん並んでいます!
以前、同じくバスク州の街、サン・セバスチャンをご紹介しましたね。
☆サン・セバスチャン訪問記はこちらをチェック!
http://locationjapan.net/interview/20180717/
サン・セバスチャンでは、小さなバルの中に所狭しと並んだイスやカウンターを陣取り、たくさんの客でにぎわうガヤガヤした雰囲気の中で、その店のおすすめピンチョスを食べ歩く…というのが王道の楽しみ方でした。
ビルバオでは、広々としたテラス席やテーブルのある店が多く、子連れでもとても入りやすい店が多かったのが印象的。もちろん、ピンチョスの美味しさや見た目の華やかさは素晴らしかったです!
日本からサン・セバスチャンを目指して訪れる方が年々増えているそうです。グルメで街おこしをしたサン・セバスチャンと、アートで街おこしをしたビルバオ、電車で行けますのでぜひセットで訪れることをおすすめします!
余談ですが、サン・セバスチャンからビルバオまで電車で行くと、「エイバル」という駅を通ります。
そう、あのサッカー日本代表の乾選手が所属していたチーム「エイバル」がある街です!とてもクラシックで素敵な街を車窓見学することができました。
さて、スペインでは先週年度末となり、9月まで続く長い夏休みが始まりました!夏休みの過ごし方についても、またご紹介しますね!