俳優のみならず男性7人組グループ・IMP.のセンターとしても活躍する佐藤新さん。
ロケーションジャパンでは佐藤さんのロングインタビューを公開中！役作りから行ってみたいロケ地まで佐藤さんの素顔に迫ります。

―IMP.として活躍する傍ら俳優活動を並行している佐藤さんですが、アーティスト活動が芝居に影響を与えることはあるのでしょうか。

佐藤新さん（以下、佐藤）「所属するIMP.をグループとしてもっと大きくしていくためにアーティスト活動だけではなく俳優としてのキャリアも少しずつ積んでいくことは必要不可欠なことだと感じています。与えてくれたチャンスを必ず成し遂げてグループに還元させるぞという思いです。お芝居は避けては通れないものというか、絶対に必要不可欠な能力・経験だと思っていて。本職はアーティストなのですが、俳優業にも沢山の方々が関わってくださるので責任を持って努めていきたいなという気持ちです」

―俳優の仕事は必要不可欠な能力・経験ということですが具体的にどの部分がアーティストとして必要になってくると考えていますか。

佐藤「アーティストも俳優も“表現”という点に関しては同じなので、お芝居の経験がパフォーマンスにも生きているなと思う瞬間が結構あって。例えば大人の色気や爽やかさといったことを伝えるための感情表現、あとは間の取り方とか。全部パフォーマンスに精通していると思うし、自分の糧になっているなと思います」

―最新作の映画『青春ゲシュタルト崩壊』では初主演を務めますがオファーを受けた際の感想を教えてください。

佐藤「主演の話を聞いたのがIMP.として歌番組でデビュー曲を披露する数分前だったんですよ！曲の披露だけでも緊張していたのに、その上さらにビッグニュースが飛び込んできたので気が気じゃなかったです（笑）。何が何だかわからない状態で歌番組に出ていました。原作を読んで思ったのは共感性の高さ。とにかくリアルで、心臓にグサグサ刺さるような作品を久々に読んだなと思いました」

―今回佐藤さんは自分の考えをはっきりと言う高校生・朝比奈聖を演じます。役作りでこだわった点はありますか。

佐藤「僕が演じる聖は今の自分に似ている部分もあるし、過去の自分に似ている部分もあって。それぞれの時代の自分と照らし合わせながら、うまく複合させました。小説とはちょっと違ったテイストの聖になった箇所もありますが、映画は映画オリジナルの聖でファンの方が観て成立していると思ってくださったらありがたいです。スタッフの皆さんや渡邉（美穂）さんと話し合いながら作り上げていきました。あとは自分なりに聖という人間をプロファイリングして。物語に登場しない設定まで自分なりに紙に全部書き出して臨んだのを覚えています。書き込んだものは本読みの際僕にだけ見えるようにしてお守りみたいに持っていました。芝居に関しては何気ない会話のシーンに注力しました。誰かが会話しているのを盗み聞きしたくらいのナチュラルな世界観を表現できたらいいなと。芝居しすぎずそのときに感じたありのままで喋るのを意識していましたね。ただ実際に世に出てみないとお客さんがどう感じるかはわからないので、そこは僕もドキドキしています」

―撮影時のエピソードもお伺いできればと思っています。今回は神奈川県湯河原町でロケをしたそうですが印象に残ったことはありますか。

佐藤「自転車のシーンは海辺で撮影したのですが、ちょうど晴れていたため海辺がとてもキラキラしていて。カメラ越しでもあまりにも綺麗すぎてその後のシーンも同じロケーション、同じ天気で撮りたいとなったのですがなかなか天気の都合が合わず…。何度も太陽が出るのを待ち、よし撮ろうと思ったらまた雲がかかってくるという繰り返しでした。ただ晴れているときの海沿いは本当にテンション上がりましたね。僕も思わず「今撮りません？」って言っちゃったぐらい（笑）。後はロケ終わりに海の近くのお蕎麦屋さんでお刺身や天ぷらを食べました。海を見ながら食べる蕎麦、美味しかったです。また行きたいです」

―俳優やアーティスト活動をする中で様々な地方へ行くと思うのですが、地域で過ごす際の好きな過ごし方や場所はありますか。

佐藤「最近はサウナや銭湯系で過ごすことが多いですね。地域で言うと名古屋でツアーした際に1人で熱田神宮へ行きました。日本の伝統的な建物を見るとなんか落ち着くというか、その空間にいると心が休まる感じがするので結構好きで。有名な日本の建物やお城や神社など独自の建物があったら見ますね。メンバーの基（俊介）くんも好きなのでそこは一緒です」

―素敵な趣味ですね。それでは今後行ってみたい場所はありますか？

佐藤「時代劇でよく使われる日光江戸村です。行って殺陣をやってみたいな。舞台上で殺陣をやる機会はあったのですが、ロケ地ではやったことがないので、心の持ちようが変わってテンションも上がりそう。それこそ映画『るろうに剣心』のアクションもかっこいいと思っていたので憧れますね」

―ありがとうございました！

＜撮影ウラばなし＞

佐藤さんのメンバーカラーに合わせて背景はピンクをチョイス。その旨を佐藤さんにお伝えしたところ「メンバーカラーなのもあってやっぱりピンクが落ち着くんですよね」とほほ笑んでくれました。