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■俳優インタビュー

神木隆之介映画『ゴジラ-1.0』

「生きたい」と思うことも愛。 そう思えた作品でした

今、絶賛公開中の映画『ゴジラ-1.0』で主役を務める神木隆之介さん。

これまで経験したことのない葛藤があったという役作りについて、

山崎貴監督とのエピソードを交えて語ってくれました。

 

戦争という事実の重みと フィクションの間で葛藤一瞬

 

1954年の登場以来、日本のみならず世界に名をとどろかせ、多くの作品で描かれてきた「ゴジラ」。その70周年記念となる映画『ゴジラ-1.0』で、主人公・敷島浩一を演じているのが、神木隆之介さんだ。「オファーがあったときは驚きました。ゴジラは日本映画史で特別な存在だし、海外での知名度も高い。その作品に携われるなんてとにかくびっくり。自分に務まるのかという不安はありましたが、気合を入れて頑張るしかないと思い、出演を決めました」と神木さん。メガホンを取ったのは、VFXの第一人者、山崎貴監督。神木さんとのタッグは昨年公開の映画『GHOST BOOK おばけずかん』以来となるが、同作で子供たちに試練を与える重要な役どころを演じた神木さんに大きな信頼感を抱いてのオファーだった。

しかしながら、神木さんにとって今回の現場は、単に”大作の主演”というプレッシャーではない、初めての葛藤を伴うようなものだったようだ。その理由に大きく関わるのが時代設定である。物語の舞台は1940年代の大戦直後の日本。神木さんが演じたのは、戦いを生き延びたものの心に大きな傷を負った主人公・敷島浩一だ。

「ゴジラの物語はフィクションだし、僕が演じる浩一も架空の人物です。でも戦争があったこと、戦争で人々が傷ついたことは事実。そのリアリティーをどう体現したらいいのか。フィクションと事実が混じり合う物語にどう対峙したらいいのか。これまでにないほど悩みました」

 

見えない敵に恐怖し 船に酔う過酷な撮影

 

撮影現場では、VFXを駆使した作品故の苦労もあった。なんせ主人公たちが対峙するのは身長50.1mの大怪獣。実物を相手に演技できるわけもなく、役者たちはグリーンバックと呼ばれるスクリーンを背景に、見えない巨大怪獣を想像しながら驚きや恐怖の演技をすることになる。神木さんの言葉を借りれば、「感情表現と景色がずれないよう、温度差が出ないよう、気をつけて演技をしなくてはいけない」のだ。

こうした撮影での大いなる助けとなったのが、監督の細かい状況説明だったという。「『ここでゴジラがグワァーっと来て、バーンとなって』とか、監督の説明は擬音が多め(笑)。でも僕も擬音派なので、すごく分かりやすかったです」神木さんの楽し気な表情から現場の様子は容易に想像できるが、実はクランクインまでは心配もあったそうだ。「僕が演じるのは、笑うシーンが一つもないんじゃないかと思うくらいの役。もちろんある程度のピリピリ感は必要ですが、ずっと張り詰めた空気の中で進んでいくのかなあと少し不安に思っていたんです。僕はそういう雰囲気があまり得意じゃないので」とのこと。

ところが現場に行くと、監督自身が撮影を楽しんでいた。神木さんいわく「監督はもともとめちゃくちゃ楽しい人」だが、ゴジラファンを自称する監督にとって本作の撮影はいつにも増してテンションの上がる現場だったのかもしれない。「『すごいでしょ、これ!』」とか言ったりして、まるで少年のようにキラキラしてるんですよ。その姿にすごく救われました」

 

ゴジラがそこにいる! 大迫力の映像に興奮

 

こうして完成した本作が全国、いや世界の期待を裏切らないのもになっているのは完成版を見た神木さんの反応からも確かだ。

「グリーンバックの前でずっと見えないものと戦っていたので、それがどう編集されているのかすごく楽しみだったのですが、試写を見て、ゴジラがそこにいる!と思いました」と興奮気味のコメント。「映っているのは確かに僕ですけど、一観客として別の作品を見ているかのように物語に入り込んていました。映画を見ている感覚ではなく、巻き込まれていく感じ。自分まで息をのんでしまうような迫力でした!」とのこと。

 

 

 

より詳細な内容は本誌でお楽しみください。

ロケーションジャパン120号 (発売日2023年11月15日)

 

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山崎貴監督インタビュー

 

映画『ゴジラ-1.0』

戦後、無(ゼロ)になった日本。そこに追い打ちをかけるように突如海から現れたゴジラが、この国を負(マイナス)にたたき落とす。

史上最も絶望的な状況での襲来に、誰がどうやって立ち向かうのか――。

 

映画『ゴジラ-1.0』

監督 脚本 VFX:山崎貴

出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、

安藤サクラ、佐々木蔵之介 ほか

★全国東宝系にて公開中

©2023 TOHO CO., LTD.

 

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