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インタビュー&コラム

■クリエイターインタビュー

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

「すれ違うのが難しい時代。
ドキドキ感も得にくくなって
いるのかもしれません」……三木孝浩監督

「だからファンタジーに求めるものが
多くなっているのでしょうか」……八木亜希子さん

時間がテーマの恋愛物語
2度観るのもおすすめ!?

八木  初めまして。ここのところ、監督の作品をずっと拝見しています。
結構、切ないラブストーリーが多いですよね。

監督  たまたまオファーいただくことが多くて。
でも、好きなジャンルなので毎回楽しいですよ。

八木  今回の作品も切ないですが、一筋縄ではいかない話ですよね。
原作のファンも多いし、映画化に戸惑いはありませんでしたか?

監督  実は、本作のような時間をテーマにしたファンタジーラブストーリーは大好物なんです。
映画好きになったきっかけも大林宣彦監督の『時をかける少女』ですから。
このジャンルの作品がやっと撮れるという喜びがありましたね。

八木  そうだったんですか。でも、物語の設定が難しそう。
うっかりすると混乱しますよね。

監督  そうですね。ただ、設定のディテールより、
非日常の設定の中で2人がどうお互いを思いやるか、
どんな恋愛をするかに集中してもらえば、物語は楽しめるだろうと思ったので。
実際、そこが描きどころでした。

八木  原作は高寿くんの目線で描かれていますが、
映画では愛美ちゃん目線でも描いていますよね。

監督  そこは映画で描きたかった部分です。
愛美が高寿をどう好きになって愛していくのかを描ければ、
また違う感情が見えてくるはずだし、原作ファンも映画で再度物語を楽しめると思ったので。

八木  相手の立場になると、見える世界も言葉の伝わり方も違ってきますね。

監督  そうそう、設定をわかった上でもう一度観るのもいいですよ。
2度目に観たスタッフが、初見では絶対泣かない箇所で泣いていました(笑)。

八木  本来、むしろワクワクしながら観ているところなのに(笑)。
出会って好きになって告白するまでって、いつ観てもドキドキしますよね。
ワクワク感を出すために、どんな工夫を?

監督  片思い状態っていちばん楽しいですよね。映画を撮る上でもそれは大事。
今回も、高寿の気持ちになって愛美のどんな表情を見たらキュンとなるか、
好きになるか、想像しながら撮りました。

 

続きは本誌でご覧ください!
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映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

【Story】
京都の美大に通う20歳の南山高寿(福士蒼汰)は、通学途中、電車の中で見かけた美しい女性、
福寿愛美(小松菜奈)に一目惚れ。勇気を振り絞って声を掛けた高寿だが、
次に会う約束を取り付けるべく「また会える?」と尋ねると、愛美は突然、涙を流す。
その後出掛けた二人は意気投合し、交際をスタート。毎日のようにデートを重ね、
誰もがうらやむカップルになる二人だったが、高寿はある日、愛美から思いもかけない秘密を明かされる……。

【PROFILE】

■三木孝浩
1974年、徳島県生まれ。早稲田大学在学中、自主映画『青空』で頭角を現し、卒業後、ミュージックビデオから短編映画、ドラマ、CMと活動を広げ、2010年『ソラニン』で長編映画デビュー。以降『僕らがいた(前後篇)』(12)、『陽だまりの彼女』(13)、『ホットロード』『アオハライド』(14)、『青空エール』(16)などが続々公開。

 

■八木亜希子
神奈川県出身。フジテレビアナウンサーとして活躍したのちフリーランスに。
キャスター、女優。フォニックス所属。かながわ観光親善大使も務める。
テレビ朝日系『聞きにくいことを聞く』、ニッポン放送『八木亜希子 LOVE&MELODY』に
レギュラー出演している他、女優としても、映画『みんなのいえ』、
NHK連続テレビ小説『あまちゃん』、テレビ東京系ドラマ『昼のセント酒』ほか出演。

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