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インタビュー&コラム

■クリエイターインタビュー

『約束のネバーランド』

【本作の見どころ】

グレイス=フィールドハウスの周りに広がる森は、「とても重要だった」と村瀬プロデューサー。それは、「異世界だと見せておいて、実は僕らの物語でもあると知らせる。そのために、日本じゃないと思わせたかったんです」。原作の美しさを再現することにもこだわり抜いた。

 

ハウス内の寝室などを撮影した東京のスタジオセットは、原作コミック作画担当の出水ぽすかさんが「メッチャ細かく再現されていました」と絶賛。また、食堂は千葉県のオープンセット、階段と踊り場は埼玉県の旧石川組製糸西洋館で。同じ建物内でも数か所で撮られた。

 

【INTERVIEW】

Q.なんとしても実写に。そう思った理由は?

→食べられるために生きてきた子どもたちがいて、そのおかげで平和に暮らせる人間がいるという設定に感銘を受けたんです。僕らも同じじゃないかって。地球上には貧富の差などいろんな問題があるし、これは僕たちの物語だと、人間が演じることで、より浮かび上がらせたかったんです。

 

Q.キャスティングのポイントは?

→エマ役に難しさを感じているときに、浜辺美波さんがいると気づいて。やれるのは、彼女しかいないと思いました。北川景子さんもそう。原作者も現場に来て、「イザベラがいた」って(笑)。渡辺直美さんも、見た目は違うのに、誰もがクローネだって納得がいく。会心のキャスティングです。

 

Q.こだわりのシーンは?

→基本的には原作どおりですが2か所、オリジナルシーンがあります。原作を読んで僕が感じたエッセンスを形にしたシーンです。そこにこの作品を実写化する意味を込めました。それを平川雄一朗監督が見事に映像化してくださり、原作者の方からも絶賛していただけて、うれしかったです。

 

編集部がロケの裏側に切り込む!

福島を出て長野・山梨を通り神奈川へ

「森の意味合いを意識した」という村瀬プロデューサー。グレイス=フィールドは“農園”であり、純度を保ちたかったため、立ち入りが制限された入笠高原の森をメインに使用した。ハウスの外観は、福島県の天鏡閣。三角屋根などはCGだが、原作に酷似。「東京で目を覚まし、埼玉の階段から千葉の食堂へ行き、福島のハウスを出て長野・山梨の森へ。そして、壁は神奈川。それだけ場所にはこだわり、どこでもない場所を日本で撮れたのは、誇りです」

『約束のネバーランド』

孤児院「グレイス=フィールドハウス」で暮らすエマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)ら孤児は、里親に引き取られる日を心待ちにしていた。しかし、孤児院は鬼に献上する食用児を育てる農園で、「ママ」と呼び母親のように慕うイザベラ(北川景子)は最上級の食用児を育てる飼育監だった。それに気づいた3人は…。

【PROFILE】

村瀬 健プロデューサー

<主な作品>

・『信長協奏曲』

・『帝一の國』

・ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』

・ドラマ『SUMMER NUDE』

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