山下敦弘監督映画『1秒先の彼』
女優・監督として精力的に活動し、若い人から支持されている辻凪子が、LJ読者の代弁者として映像業界の名だたる先輩方にインタビュー!作品への質問をきっかけに、映像業界、そしてこの世界を生き抜くためのヒントを探っていく。今回のゲストは、台湾映画をリメイクした作品『1秒先の彼』の公開が控える山下敦弘監督。最新作の制作秘話はもちろん、これまでの作品で印象に残っているロケ地などについても語ってくれた。
独特の時間が流れる古都・京都が舞台に
辻「最新作の『1秒先の彼』は、台湾映画『1秒先の彼女』が原作となっていますが、京都を舞台に選ばれた理由を教えてください」
山下「台湾は島なので、日本の島=沖縄ということで、最初は沖縄を舞台にする案もありました。ですが、僕の中でどうしてもしっくりこなくて。そうやって考えているうちに、京都ならファンタジー的なことが起きても許容される気がしたんですよね」
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映画『1秒先の彼』
最新作 映画『1秒先の彼』
何でも1秒早い郵便局員のハジメ(岡田将生)は、路上ミュージシャンの桜子(福室莉音)に恋をし、花火大会デートの約束をとりつける。しかし、目覚めるとデート翌日になっており、なぜかデートの1日だけが消えてしまっていた。その秘密のカギを握るのは、毎日郵便局に来ていた何でも1秒遅いレイカ(清原果耶)の存在だった。
7月7日(金)公開
監督:山下敦弘 脚本:宮藤官九郎
出演:岡田将生、清原果耶 ほか
©2023映画『1秒先の彼』制作委員会
1976年生まれ。愛知県出身。
大阪芸術大学映像学科の卒業制作作品『どんてん生活』が評判を呼び、続いて”ダメ男三部作”の『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』を制作。『リンダ リンダ リンダ』がスマッシュヒットを記録し、『天然コッケコー』『マイ・バック・ページ』などの監督を務めた。公開待機作は『カラオケ行こ!』『化け猫あんずちゃん』など。
女優 辻凪子
1995年生まれ。大阪府出身。
NHK連続テレビ小説『わろてんか』『おちょやん』など朝ドラに数多く出演するほか、自身が監督と主演を務めた映画『ゆれてますけど。』など映像の世界で活躍を見せる新進女優。