竜星涼『キョウリュウジャー』から『GTO』と注目度急上昇!
やっと“俳優部”のスタート位置に立てたかな――。
撮影:花村謙太朗 ヘアメイク:菊地倫徳
――『GTO』での役は、スカウトも注目するバスケットボール部のエースで学校のスター。演じてみていかがでした?
竜星 涼(以下:竜星) バスケのシーンの撮影は大変だろうなとは思っていたんですけど、想像以上で。最初の頃は他の部員にボールを回さずに、僕がほぼワンマンプレイでドリブルで抜いてシュートを何本も決めてみたいな感じなんですけど、でもそこはホントに入る入らないの世界じゃないですか(笑)。NG重ねたら「これは入るのかなー」って空気にもなるだろうし、もうスタッフからのプレッシャーをひしひしと感じながらやってました。
――撮影現場で心がけたことは?
竜星 今回は監督の意向もありますけど、全員一丸となって「リアル」を求めています。マラソン大会のシーンなんかでもみんな本気走りだし、見えない部分でも手を抜かない。体が感じたことは確実に表情にも出るし、カメラを通じて全部伝わるという思いで。いっぱいいる生徒それぞれが、一人ひとりの設定と関係性を丁寧に考えていますし。僕自身も今回は役へのアプローチが違って、単にキャラを立たせるのではなく、もっと芹澤という人間の喜怒哀楽の振れ幅、静かな一面やすごく明るい一面などの両極端までうまく行き来することを考えて演じています。
――役者としての心構えに変化が?
竜星 4年近く役者をやらせてもらって、小手先でなんとかなる芝居ならそれなりにできると思うんです。でもより高いレベルに行くためには、そういう培った部分を一度捨てなきゃいけないかなと。今、自分が一番意識しているのは、その役として芝居の場で「どれだけちゃんと息をして生きられるか」。そんなこともあって、やっと俳優部っていうもののスタート位置に立つことができたのかなって、『GTO』で改めて感じていますね。
(ロケーションジャパン2014年10月号掲載)
りゅうせい・りょう
1993年生まれ、東京都出身。2010年のドラマ『素直になれなくて』で俳優デビュー。2012年『ライアーゲーム -再生-』で映画初出演。2013 〜2014年の『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではテレビドラマ初主演を果たす。ほかにも『桜蘭高校ホスト部』(2012)、『大奥~永遠~』(2012)、『俺たち賞金稼ぎ団』(2014)、『マジックナイト』(2014)などの映画や、ドラマ『GTO』に出演。