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■俳優インタビュー

清水尋也・高杉真宙映画『オアシス』

10年来の友人同士 7度目のタッグでW主演を果たす

旬の若手演技派として注目を集める清水尋也さんと高杉真宙さんがW主演を果たした映画『オアシス』。
プライベートでも長きにわたって親交のある2人に、共演の経緯や本作への思いを聞いた。

 

共に10代前半でデビューして以来、途切れることなく多くの映画・ドラマに出演し、着実にキャリアを築いてきた清水尋也さんと高杉真宙さん。

今年に入ってからも、清水さんはドラマ『Eye Love You』、『マル秘の密子さん』、そして現在放送中のT B S日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』、高杉さんは大河ドラマ『光る君へ』、『となりのナースエイド』と連続ドラマ出演が相次ぎ、俳優としての人気と評価をますます高めている。そんな若手実力派の2人がW主演を果たしたことで話題を集めているのが、11月15日に公開される映画『オアシス』だ。

これまでにも、ドラマ『高校入試』に始まり、映画『渇き。』(14)、『逆光の頃』(17)、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』(23)などで共演してきた2人の、何と7度目のタッグとなる本作。「この世界に入って最初にできた友人」として、長きにわたって親交のある清水さんと高杉さんに、出演の経緯や共演への思いを伺った。

 

説明せずとも伝わる

ヒリヒリとした演技合戦

反社会組織のメンバーとして敵対関係にある富井と金森。全編を通して一触即発の緊張感が漂う本作で、2人はどのような役作りを行なったのだろうか。

「日常とはかけ離れた世界で想像しづらい部分もあるんですが、彼らが抱えている感情だったり傷だったりは同じ人間として共感できる。やりがいのある役だと思いました」と清水さん。対する高杉さんも「金森は、根底で富井に対する謝罪の思いを抱えつつ、そこから逃げようとしているキャラクター。演じていてずっと息苦しさみたいなものがありました。いろんなものから抜け出したいという感覚は富井の中にも共通してあるはずで、繋がりを求める気持ちをお互い感じながら演じていたんじゃないかと思います」と話す。

 

生の感情をぶつけ合った
アクションシーン

本作の見どころの一つは、カットを割らず長回しで見せる鮮烈なアクションシーン。事前に稽古を重ね、どこを見せてどこを省略するかなど、スタッフとキャストの間でイメージ
を共有していったという。この撮影について、2人は「大変でした」と声を揃えて話してくれた。

「監督は〝生〞だからこそ出るエネルギッシュな画を望んでいて。なので、正直僕のアクションも格好良くはないです。格好良く見えるかどうかよりもその時の心情、例えば〝殴りたくないのに殴らなきゃならない〞といった気持ちをグチャっと映像にぶちまけていこうと思いました」と、感情ファーストでぶつかっていったことを真摯に話す清水さん。その後、高杉さんの方を向き「でも真宙はめちゃくちゃ格好良かった」とすかさずフォローを入れるのがなんとも微笑ましい。

 

名古屋グルメに街歩き…
2週間のロケを満喫!

撮影は全編、岩屋監督の故郷である名古屋とその周辺で行われた。約2週間の撮影期間は名古屋に行きっぱなしだったそうだが、ロケ地での思い出は?

「週末の夜に、繁華街でゲリラ撮影をしたことがありました。キャップを深く被って道行く人を睨むように歩くシーンなのですが、そこは本当に名古屋のリアルな温度感が出ていると思います。その時見た景色が印象的でしたね」と清水さん。一方、高杉さんは映画中盤で幼馴染だった3人が安らぎのひと時を過ごす〝秘密基地〞が思い出に残っているそう。「最初に見て『この部屋すごくいいね』って。自身の私物を飾るなど、監督の思いやバックボーンが投影されているんです。撮影終わった後も居続けていました」。

 

 

より詳細な内容は本誌でお楽しみください。

ロケーションジャパン126号 (発売日2024年11月15日)

 

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