いまロケ地めぐりが熱い。ネットの普及などでロケ地のまとめサイトが作られるなど、誰もが気軽に情報を収集しやすくなってきた。人気ドラマや好きなアーティストのミュージックビデオの撮影場所が簡単に分かるようになり、多くの人がロケ地めぐりを楽しんでいるのだ。

ロケ地効果はさまざま

一般の方が気軽に行けるロケ地と言えば飲食店。ドラマや情報番組で登場したお店に長蛇の列ができる姿は今も昔も変わらない。

最近でも千葉県いすみ市にある「源氏食堂」が、テレビ東京の人気深夜ドラマ『孤独のグルメ』に登場したことで大きな話題を呼んだ。東京都心から車で90分。遠方からのお客さんも多く、ロケ地の効果に距離は関係ないようだ。

ロケ地は意外な場所にもある。西日暮里にあるスポーツクラブ「NAS西日暮里」ではドラマ『お義父さんと呼ばせて』が撮影され、実際にインストラクター役としてスタッフも出演した。

放送後にはドラマが撮影されたことをアピールするPOPを館内に立てることで利用者にアピール、ドラマに出演したインストラクターのプログラムが人気だという。

またロケ地の効果は一般のお客さんにだけとは限らない。土日などを中心に普段のオフィスを撮影場所として提供している港区の企業では、撮影が決まると社員が当番制で立ち合いを担当。人気俳優などが来る立ち合いは社員のモチベーションにもなっているという。そうした撮影実績をうまくアピールすることで、会社のリクルーティングに役立てているそうだ。

ロケ地としての需要は様々だが、それをどう活用できるのか。版権など超えるハードルは高いが、撮影を受け入れる側の力量もまた、試されている。

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