『ボクらの時代』10年目! 人気番組であり続ける理由とは
毎回様々なジャンルで活躍する3人が登場して本音トークを繰り広げる、フジテレビ系の人気番組『ボクらの時代』(毎週日曜7時~)が来月で放送開始10年目に突入する。魅力的なキャスティングを行う秘訣や、長年番組を続ける苦労について、チーフプロデューサーの塩田千尋さんに話を聞いた。
『ボクらの時代』にはその場を仕切る司会者もいなければ、話してほしい内容を予め出演者に伝える台本もない。そこで番組づくりの鍵を握るのが、交友関係のある出演者3人のキャスティングだ。
「出演者の方を見ていただくと、『この人たち友達だったんだ!』という発見が、結構ありますよね。事前に交友関係はもちろん調べますし、3人が話に困った時に共通のテーマは何だろうとか、こういうことをテーマにしていただくと面白いかも、ということはリサーチの段階でイメージを持っています」と塩田さん。
出演者の中には普段あまりトーク番組に出ない人もおり、次回予告が流れるとたちまちネット上で話題になることもある。出演交渉はどのように行っているのだろうか。
「すぐにまとまるときもあれば、何年経ってもまとまらない時もあります。何年越しにお願いしても成就しない方もいますし、それは色々です。“キングカズ”こと、三浦知良選手は番組が始まった時からご出演してほしいと思っていて、9年目にようやく実現できました。そのときはお相手が中田英寿さんと前園真聖さんだったんです。前園さんが非常に頑張って下さいました。交友関係があるから、その三人がうまくキャスティングできたというのもあるんですよ」。
放送を続けるうちに、出演者同士が連絡を取り合うことで出演交渉がまとまることも増えて来た。昨年5月の放送回では、親交の深い前田敦子、高畑充希、池松壮亮、柄本時生の4人がTwitterを通じて自ら出演したいと名乗り出たことで実現したケースもあった。
『ボクらの時代』は原則として毎回出演者が3人ずつ変更となるため、1年間で約150人の調整が必要となる。
「いつも、現場は、ヒーヒー言っていますよ(笑) 毎回3人にご出演いただくわけですから。またその3人がお忙しいので、スケジュールを合わせるのがものすごく大変なんですよ。通常、収録スケジュールが決まっていて、そこに合う人を探すっていう発想じゃないですか。でも私たちの場合は、ようやく3人が決まって、その3人のスケジュールがあう日を探して、場所も探して『このエリアならなんとかスケジュール合わせられるかも』と探していくんですよね」
それでも9年間番組を続けて来られた理由について塩田さんは次のように話した。
「その時その時で話を聞きたい人って変わるので。また新しいスターが出てくると思うんですよね。それがすごく楽しみです。それこそ、番組が始まったころは、この番組にご出演いただくことになるとは想像していなかった若手の方もいらっしゃいます。新しいスターが生まれてきて、その人たちがこの番組で話をしてくれるという展開になっています」。
10年目の『ボクらの時代』にはどんなスターが登場して視聴者を驚かせてくれるのか。3月27日(日) 朝7時からは番組放送開始10周年を記念して、これまでの名場面の傑作選が放送される。
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