山崎貴監督映画『ゴジラ-1.0』
新たな”ゴジラ”は いかにして生まれたのか 山崎貴監督の熱源に迫る!
ゴジラ70周年を記念して制作された『ゴジラ-1.0』。
VFXの第一人者、山崎貴監督が満を持して世に放った本作は、
日本のみならず世界を席巻する勢いだ。監督の情熱の源はどこに?
制作過程の葛藤も含め、興味津々のインタビューをお届け!
データが重すぎて ゴジラが動かない!?
ハリウッド版が製作されるなど今や世界的な存在となったゴジラ。その発祥の地・日本で『シン・ゴジラ』(2016年)以来となる待望の国産ゴジラが誕生した。手掛けたのは『ALWAYS三丁目の夕日』をはじめ数々の作品でVFXの技術の高さを世に知らしめている山崎貴監督だ。
山崎監督が本作に注ぐ情熱は並々ならないものがあった。何せ子どもの頃から怪獣図鑑を熟読し、近所で評判の怪獣博士として各怪獣のスペックをそらんじるほどの怪獣好き。その監督が「怪獣界のさんぜんたる頂点」とあだめているのがゴジラなのだ。
主演の神木隆之介さんが語っている通り、監督の高揚感は現場でダダ漏れしていた様子。「真面目な顔で指示しながら、尻尾がブンブン振れているのがバレていたんでしょうね。『みんな知ってる?俺たちゴジラ撮ってんだぜ!』って心の声も」。監督自ら楽しげにこう認める。
「世界が待っている」 スタッフの心意気に
本作のゴジラとの戦いの場は海である。海上の撮影は困難を極め、ゴジラが起こす波の映像の制作には膨大な時間が割かれた。ちなみにゴジラ掃討作戦の発想の原点は、宮崎駿監督著『宮崎駿の雑想ノート』の物語の一つ「最貧前線」だそう。巨大な怪獣と戦うための満足な武器もなく、政府も機能しない終戦直後の日本を舞台とする本作では、貧乏な戦いを描きたかったという監督は、「最貧前線」に登場する漁船の活躍にインスパイアされ、とてつもない作戦を考案した。
より詳細な内容は本誌でお楽しみください。
ロケーションジャパン120号 (発売日2023年11月15日)
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映画『ゴジラ-1.0』
戦後、無(ゼロ)になった日本。そこに追い打ちをかけるように突如海から現れたゴジラが、この国を負(マイナス)にたたき落とす。
史上最も絶望的な状況での襲来に、誰がどうやって立ち向かうのか――。
映画『ゴジラ-1.0』
監督 脚本 VFX:山崎貴
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、
安藤サクラ、佐々木蔵之介 ほか
★全国東宝系にて公開中
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