映画 『屍人荘の殺人』
場所や空間のちからは大きい
景色や空気を取り込んで演じる
甘いルックスもさることながら、その役柄の幅広さで大注目の中村倫也さん。
12月公開のミステリーエンターテンメント『屍人荘の殺人』で扮するのは、学内の事件に首を突っ込みまくるミステリー愛好会会長。
この風変わりな留年大学生をどう演じたのか、興味津々の役づくりに迫りました!
“ゴンロス”ファン待望!
新作の役柄は名探偵?
中村倫也さんの勢いが止まらない。大きな契機になったのは、2018年に放映された連続テレビ小説『半分、青い。』への出演だ。本作でヒロインの友人を演じた中村さんは、全国の視聴者のハートを射抜いた。同年の「ヤフー検索大賞」に輝いたことからも、いかに大きな注目を集めたかがわかる。
しかし、検索した人はその芸歴の長さと演技の幅にあらためて驚いたのではないか。2005年のデビュー以来、ドラマ、映画のほか、故・蜷川幸雄さん演出のシェイクスピア作品を始め数多くの舞台に出演。これまで演じた役柄は、艶やかしい女方からつかみどころのない色男、チンピラ、DV夫まで、なんとも幅広い。いずれの作品でもハマりすぎていて、これらが一人の役者によって演じられていることに気付かなかった人も多いのではないだろうか。
注目度は今年に入ってさらに上昇。黒木華さん出演のドラマ『凪のお暇』で、会う女性すべてを虜にするマシュマロ男・ゴンを演じ、またもやテレビの前の視聴者をノックアウトした。
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■Story
神紅大学ミステリー愛好会に所属する葉村譲と明智恭介は、学内の事件を推理する自称『ホームズ&ワトソン』。ある日、2人の前に剣崎比留子という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。合宿先は山奥のペンション「紫湛荘(しじんそう)」。そこで3人は想像を絶する異常事態に巻き込まれる。立てこもりを余儀なくされた翌朝、一人の惨殺試合が…。死因もトリックもすべて全体未聞。これが奇想天外な連続殺人事件の幕開けだった。
■作品詳細
映画『屍人荘の殺人』
監督:木村ひさし
原作:今村昌弘「屍人荘の殺人」(東京創元社)
出演者:神木隆之介、浜辺美波、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣
山田杏奈、大関れいか、福本莉子、塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋
古川雄輝、柄本時生、中村倫也 ほか
(C)2019「屍人荘の殺人」製作委員会
12月13日(金)公開
https://shijinsou.jp