三浦大輔監督
女優・監督として精力的に活動し、若い人から支持されている辻凪子が、LJ読者の代弁者として映像業界の名だたる先輩方にインタビュー!作品への質問をきっかけに、映像業界、そしてこの世界を生き抜くためのヒントを探っていく。今回のゲストは、劇作家、演出家としても高い評価を得ている三浦大輔監督。人間の細かい心理や衝動を描き続ける監督に作品作りのこだわりについて聞いた。
人間関係を断ち切ったその先に見えてくるもの
辻「最新作の『そして僕は途方に暮れる』を拝見しました。自分に都合が悪くなると、すぐに逃げ出してしまう主人公の言動がとても面白かったです。もともとは三浦さん作演出の舞台劇だったそうですが、この物語が生まれたきっかけはあったのですか?」
三浦「僕も主人公と同じ“逃げ癖”のある人間で(笑)、『人との連絡を完全に断ち切ったら、どんな世界が見えるんだろう』と思ったことがきっかけでした。でも、実際にはあとのことを考えてしまうし、そんなことは怖くて、とてもできない(笑)。だからこそ、その先の世界を見てみたいという思いがありました」
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三浦大輔監督
最新作 映画『そして僕は途方に暮れる』
自堕落な生活を送るフリーターの菅原(藤ヶ谷太輔)は、恋人・里美(前田敦子)から話し合いを迫られ、その場から逃げ出してしまう。その後も面倒くさいことがあると逃げ続けた彼は、一切の人間関係を断とうとするが…
1月13日(金)公開
監督・脚本:三浦大輔
出演:藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、原田美枝子、豊川悦司 ほか
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』制作委員会
【PROFILE】
三浦大輔監督
1975年生まれ。北海道出身。
演劇ユニット「ポツドール」を主宰し、2006年の舞台「愛の渦」で第50回岸田國士戯曲賞を受賞。映画監督としては、2010年の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で商業映画デビューを飾る。ほか『愛の渦』『何者』『娼年』を手掛けた。
辻・凪子
1995年生まれ。大阪府出身。
NHK連続テレビ小説『わろてんか』『おちょやん』など朝ドラに数多く出演するほか、自身が監督と主演を務めた映画『ゆれてますけど。』など映像の世界で活躍を見せる新進女優。